すきわ草子


「急がば回れ」勢多の唐橋に程近い数寄和大津の物語をつづります。
by 555sukiwa
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日本画家斉藤典彦先生のサイは「斉」なのです。(松尾芭蕉と)

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「旅人と我名よばれん初しぐれ」松尾芭蕉
伊賀への4度目の帰郷に際して創作された作品を集めて一巻とした「笈の小文(おいのこぶみ)」の句(出立吟)です。芭蕉死後、大津の門人乙州によって編集されて出来あがったものらしいです。
 この旅は、亡父三十三回忌の法要に参列するため、そして売れっ子芭蕉にとって門人の要求に従って行った面もあったようです。1687年(貞享4)10月江戸深川を出発し、鳴海、保美、郷里伊賀上野、翌年には、伊勢参宮、吉野の花見、高野山、和歌浦、そして4月8日奈良に到着し唐招提寺に参詣。大坂、須磨、明石…と長期に及ぶのものであったようです。
大津滞在は、5月中頃からであったようです。「五月雨に隠れぬものや瀬田の橋 芭蕉」

(笈の小文から)
百骸九竅(ひゃくがいきゅうきゅう)の中に物有…(『荘子』に身体を「百骸九竅六臓という」とあります。身体の中に物(心)があります。)からはじまります。

…西行の和歌における、宋祇の連歌における、雪舟の繪における、利休の茶における、其貫道する物は一なり。…とあります。

…像(かたち)花にあらざる時は夷狄にひとし心花にあらざる時は鳥獣に類ス。夷狄を出、鳥獣を離れて、造化にしたがひ、造化にかへれとなり。(森羅万象に美を見出さないのであればそれは未開人のようなもの)…とあります。

「旅人とわが名呼ばれん初しぐれ」は、初時雨も近そうな気配で、道々「旅の人」と呼ばれる境涯を味わうには格好の季節のような意味ですので、野ざらし紀行の「野ざらしを心に風のしむ身かな」(野ざらしのシャレコウベになり果てるのも覚悟の私に秋風が吹き心底しみ入るのような意味)とは、また違う心持ちだったようです 。
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斉藤典彦 「古今に遊ぶ」展では、百人一首を題材とした作品を展示致しました。
本歌取り・枕詞などの作法による和歌の詠まれ方と、目の前の情景をそのまま描くのではなく、経験した記憶の集積を重ねて作品化する制作の方法が非常に親しいものであり、そして日本の絵が「絵画」として自律して作られるのではなく、それらの詞との重層的な関係を保ちながら作られ続けてきた側面があると考えています。現代にも密かに流れ続ける日本的な‘何か’を描こうとする斉藤典彦先生。
芭蕉の句「旅人と我名よばれん初しぐれ」に触発され新しく制作された作品。
現代日本画家斉藤典彦先生の画の旅は続きます。
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皆様も、どうぞ、展覧会へと足をお運びいただき、画を観て愉しんでいただき、お江戸に、東京に、旅のさまざまな風景にと、お遊びいただければ幸いです。

詳しくは、数寄和HP http://www.sukiwa.net/index.html
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by 555sukiwa | 2009-04-24 14:08 | かたち | Comments(0)
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