すきわ草子


「急がば回れ」勢多の唐橋に程近い数寄和大津の物語をつづります。
by 555sukiwa
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いつか王子様が

太宰治。お伽草紙。走れメロス。
若々しい元スタッフ2人との会話を思い出す。
「さぁ、私も君たちの仲間に入れてくれ」って、王様は言ったよね?


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「さぁ、姫。この金貨で好きなものをお好きなだけ。姫は美しいお心ですから、若い芸術家を応援したいのでしょ?」
「まぁ、王子様。なんて心の広い方!」
そして、姫はたくさんの芸術作品を買いました。
なんたって心の広い王子様のお城です。たくさん飾ることができました。
若い芸術家たちは、食べることに困りませんでした。
着る服にも困りませんでした。なんにも困りませんでした。
なぜか作品は、姫の好きな桃色のものばかりでした。
姫以外の人には、もはや芸術はなんの意味も持ちませんでした。


「太宰のお伽草紙は、おもしろいね」っと、元スタッフと話したのは、2年前の夏。彼らがマレーシアに行く前だったと思う。
私には、別に、心うった太宰の言葉があると言ったような…
「わびしさ。それは、貴重なこころの糧だ。」

芸術を愛する人にお金持ちはあまりいない。
なぜなら芸術はすべての人のものであるからだ。
だから、桃色の作品ばかりが出来る訳ではない。
生き方が作品を形づくる。心打たれるさまざまな作品。

数年前、若い作家と偶然会って、一緒にお茶をしたときに、鞄から出された小さな小さなパンをいただいた記憶がある。移動中にお腹が空いたら食べると聞いた。旅人みたい人やなっと思った。この人から、すごい深い緑をみたと聞いた。私には、もう旅人にしか見えなかった。きっと不思議で素敵で観飽きない絵が描ける人だと思う。

わびしさを人の心を打つ作品と変換できる若い芸術家がいる。
心から上手く育って欲しいなっと、思う。
途中で息切れしないで欲しいなっと思う。
私にお金がいっぱいあったらなっと思う。
でもお金より、心を打つ美しいものが世界中の一人一人のひとに一つずつあったら…そんなことを願いたい。
信の中に不信がある。不信は頑固であるが、信の中の一部。信がないと不信は無い。
メロスが友情を信じ走ったように、走る。歩く。メロスの信が、王様の不信を砕いた。
世界は、明日と今のこの瞬時が、繋がりつづく。


明日に希望を持とう。
私の仕事は、数寄和大津ギャラリーで、絵を素敵に伝えること。
目の前にいっらしゃるこの方には、この絵が素敵に観えるだろうと、気がつけること。
手渡せること、手渡す努力をすること。
自分に希望を持とう。
必ず出来ろと信じよう。
明日に 希望を 夢を持とう。

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by 555sukiwa | 2009-07-23 12:22 | すき!和 | Comments(0)
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