すきわ草子


「急がば回れ」勢多の唐橋に程近い数寄和大津の物語をつづります。
by 555sukiwa
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アレクサンダー・テクニークと、あい …(そして、聴こえたアイラブユー♪7と半歩)

12月1日は映画の日。映画を観た後、本屋さんに入り、来年の手帳と谷川俊太郎さんの「詩を読む」を購入。そして、アレクサンダー・テクニークのレッスンへと…。
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あいうえお、五十音の最初の二字は、あいですね。
あいというと、愛という漢字を連想してしまいそうです。
けれど平仮名「あ」の字母は安。平仮名「い」の字母は以。
漢字は、形・音・義から成り立っているのですが、かなは音のみの表音文字です。たくさんのかながあったようですが、平安時代後期には、約三百の字母に整理されました。
さらに、明治33年の小学校令の配布により、かなは一音一字に定められ、それらを平仮名、それ以外を変体仮名と名付けられました。

五十音は、仮名文字を母音に基づき縦に五字、子音に基づき横に十字ずつ並べたものですね。
仮名を表に並べます。
順番の上で行と段の二つの自由な要素があることに気がつきます。
「あ・い・う・え・お」という順番で並べる必然性は特にないでしょうし、「あ・か・さ・た・な…」も同じです。
過去の文献の中には五十音を現在とは全く異なる配列のもあったようです。現在の配列になったのはサンスクリットの音韻学による影響があったようです。室町時代以後とのことだとか…。

五十音の考え方が普及する以前の仮名を覚える方法としては、手習い歌がありました。

♪平安初期の「あめつちの詞」
あめ つち ほし そら
やま かは みね たに
くも きり むろ こけ
ひと いぬ うへ すゑ
ゆわ さる おふ せよ
えのを なれ ゐて

♪10世紀末~11世紀中ごろに成立したとされる「いろは歌」
全ての仮名の音を使って作られています。
七五調四句の今様(いまよう)形式になっています。
いろはにほへと ちりぬるを
わかよたれそ つねならむ
うゐのおくやま けふこえて
あさきゆめみし ゑひもせす

♪五十音の考え方が普及した後における代表的なものとしては、北原白秋の「五十音」のようです。

五十音 北原白秋

水馬(あめんぼ)赤いな ア イ ウ エ オ
浮藻(うきも)に小蝦(こえび)も およいでる

柿の木 栗の木 カ キ ク ケ コ
啄木鳥(きつつき)こつこつ 枯けやき

大角豆(ささげ)に酸(す)をかけ サ シ ス セ ソ
その魚(うお)浅瀬で刺しました

立ちましょ 喇叭(ラッパ)で タ チ ツ テ ト
トテトテタッタと 飛び立った

蛞蝓(なめくじ)のろのろ ナ ニ ヌ ネ ノ
納戸(なんど)にぬめって なにねばる

鳩ぽっぽ ほろほろ ハ ヒ フ ヘ ホ
日向(ひなた)のお部屋にゃ 笛を吹く

蝸牛(まいまい) 螺旋巻(ねじまき) マ ミ ム メ モ
梅の実 落ちても 見もしまい

焼栗 ゆで栗 ヤ イ ユ エ ヨ
山田に灯のつく 宵の家

雷鳥は寒かろ ラ リ ル レ ロ
蓮花(れんげ)が咲いたら 瑠璃(るり)の鳥

わい わい わっしょい ワ ヰ ウ ヱ ヲ
植木屋(うゑきや) 井戸換(ゐどが)え お祭だ

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さて、私は、アレクサンダー・テクニークというもののグループ・レッスンを数年前から受けています。レッスンを受けているといっても、随分とひどい受け方で、お恥ずかしい限りですが…。
数日前、数寄和大津ギャラリーで、アレクサンダー・テクニークの話題が出ましたので、すきわ草子でも、少しご紹介したいと思います。

アレクサンダーさんという方は、舞台俳優を目指していましたが、ある時、声が出なくなったそうです。
そして、自分のクセに気づきました。
心身の不必要な緊張に気づきました。
気づくことの大切さ。
気づくことで、少しづつ、少しづつ、変わります。
もちろん、舞台に緊張があります。
楽器を演奏する人にも、絵を描く人にも、そして日常にも緊張があります。
気づくことで、少しづつ変わるということ。この大切さには、大きく頷きたいと思います。

このレッスンの場で、私は、最近、谷川俊太郎さんの詩を読んでみます。
世界と繋がるための、私のやり方・在り方です。
昨日は、谷川俊太郎さんの「詩を読む」の中から、石原吉郎さんの「夜の招待」を声にだして読んでみました。
石原吉郎さんを実際にしっている訳ではありませんが、存在する自分の体を通して…目で詩を読みながら、声にすることで、カラダ全体を使って、この詩とコンタクトを取ろうとします。
その後、自分の感じたことを言葉にします。
言葉にすることは、大切なことなのです。
詩を声にする時に、非常に大切であり気になったことは、「間」です。そのことを、詩を聞いていてくださった方に、言葉で伝えます。

詩の間合いを思った帰り道、日本画・そして書の余白について考えました。
今回のすきわ草子の最初に触れたように、
あいと声にだすと、文字では愛を連想してしまいます。
五十音の最初があい(愛)から始まっていると思うと、さらに言葉が愛しくなります。
谷川俊太郎さんの詩「あい」、ご存知でしょうか。
この詩の最後の行には、「愛 いのちをかけて生きること」とあります。
この詩を今度のレッスンの時に読んでみようと思います♪
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♪付記…ブログが少しだけ変身しました。パンダと一緒です。そして…♪
「もののふのやばせの舟は早くとも急がば廻れ瀬田の長橋  宋長」
東から京都へ向かうには、唐橋を渡るより、矢橋から船に乗って琵琶湖を横断する方が速いとされていました。しかし航路は突風に遭う危険がありました。
楽で速い方法より遠回りでも安全で確実な方法をとった方がよいという意味のことわざ「急がば回れ」が、この歌からうまれました。
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by 555sukiwa | 2009-12-02 17:45 | ことば | Comments(0)
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