すきわ草子


「急がば回れ」勢多の唐橋に程近い数寄和大津の物語をつづります。
by 555sukiwa
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生まれるとき、死んでいくとき

「薄氷 及川聡子展 絹に描く1」展、終了いたしました。
宮城の作家の及川聡子さんの展覧会のあと、思わず展示したのは、岡山の日本画家の森山知己先生の「水の記憶」シリーズの青の作品です。
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作家の及川聡子さんが、数寄和大津ギャラリーへ、はじめて来て下さったとき、この空間を自分の感覚で記憶するかのように、柔かい身のこなし方で、この場に身を置かれました。
そんな感度のある及川聡子さんの制作された作品は、この空間で空気のような存在にさえなりえそうでした。
主張するというのではなく、あるがままの、絵でした。

建物の中の白い壁。
そのままで美しいとも言えるかも知れません。
白い壁。
私は、白い壁に何か飾って欲しいと思っています。
何かは、例えば作家の仕事から生まれたもの。
その何かは、例えば絵としたら…。
玄関の白い壁。
お客様を迎えるための何かであり、そのお家らしい何かが良いと思います。
子ども部屋の白い壁。
子どもが愉しくなるような何か。子ども自身が選んでもよいし、親子で考え選んだ何かでも良いと思います。
一人暮らしの方の白い壁。
その人らしい何か、逆にその人らしくない何かも面白いかもしれません。

白い壁。
ホテルの白い壁。
学校の白い壁。
そして病院の白い壁。
病院の白い壁に何があればいいでしょうか?
私はよくこの事について考えます。
病院の白い壁は、この世に生まれてきた幼い人が、初めて感じる絵が飾っているのです。
病院の白い壁には、この世から去っていく人が、最後に感じる絵が飾っているのです。
どんな絵がよいのでしょうか。一人ひとりやはり違っているのでしょうが、病院という場では、普遍的な絵が良いようにも思います。

及川聡子さんと話しこんだ夜に、心に残っている一冊の絵本を御紹介しました。
「神の道化師 」 トミー・デ・パオラ作です。
及川さんとお話しながら、中原中也の一つのメルヘンの一箇所を二人で声を合わして言っていたりしていると、何だか、言いたいことが沢山出てきます。なんだか、昔から知っているような錯覚さえしたような及川さんとの出会いでした。

自分の願い=自分の祈り=自分の仕事=自分自身
そうあれたら、いいな…

そんな話をできた及川聡子さんとは、いつか、またお会いしたいと思います。

今年の春彼岸には、大切な言葉と再会しました。
なんどもなんども心に響かせたから、いつか皆様にも、お知らせいたします。

水に囲まれた日本。
そして、美しい川。ふるさとの山。

「薄氷 及川聡子展 絹に描く1」は、実に良い展覧会でした。
足をお運びくださった皆様、どうも有難うございました。
素敵な作品を制作して下さった及川聡子さん、どうも有難うございました。
絹という素材の面白さ。多くの方が魅力を感じてくださいました。
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さて、この日本という国の自然から生まれた絵(日本画)について、
深く考察されている日本画家の森山知己先生の作品「水の記憶」シリーズの作品を観たくなり、その中の青い作品を展示させていただきました。

数寄和ホームページに森山知己先生の作家紹介もございます。
春というと、一人暮らしの始まる方も多いと思います。
どうぞ、お気に入りの一枚の絵をさがしに、足を御運びください。

数寄和では、オシャレなあなたにピッタリの素敵な額縁もご用意しております。
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by 555sukiwa | 2010-03-24 14:57 | すきわ日和 | Comments(0)
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