すきわ草子 |
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サツキ、ブルーベリー、馬酔木は、ツツジ科の花です。
駅の元の字は、驛であります。 尺は、手の親指と人差し指を広げた形です。 駅は驛、釈は釋で、訳もそうだったようです。 さて、躑躅は、テキチョクとも読みます。 意味は、足踏みすること。ためらうこと。… 有毒成分のあるツツジを食べた動物が、足踏みをしてうずくまった様子を見て、ツツジ科の花の字に躑躅が使われたそうです。 五月(さつき)に美しい花をいっぱい咲かせて、目を楽しませてくれるサツキ。 ブルーベリーは、視力回復効果があるといわれます。 馬酔木。枝葉に有毒成分を含んでいて、馬が食べると酔って足がなえることから足癈(あしじひ)と呼ばれたそうです。次第に変化して、 馬酔木(あせび)となったようです。 可愛いらしい花の馬酔木は、万葉集の中では、どうでしょうか? 二つご紹介します。(他の歌も、それぞれ味わいがあります。) ・池水に影さへ見えて咲きにほふ馬酔木の花を袖に扱(こき)入れな 大伴家持 ・我が背子に我が恋ふらくは奥山の馬酔木(あしび)の花の今盛りなり 読み人知らず ブルーベリーの花や馬酔木の花をみると、子どもの頃よく着たちょうちん袖のブラウスやワンピースを思い出します。 同じツツジ科の花も、関わるモノにより、そのモノの何が目立つ(際立つ)かが、変わります。 花は何にも言わないのですが…。 一枚の絵に描かれる花。 作家の眼を通して描かれた花。 向き合って、見えてくるものは、何でしょうか。 絵描きは、言葉を超えた何かを描こうと、日々精進されています。 何を見ることができるでしょうか。 駅。 さて、この字をみて、何を思いますか? 電車?出発の場所?お帰りの?待ち合わせ場所?通過点? さまざまなことを、イメージする駅。 数日前、駅で、馬と偶然会いました。馬さんが駅の広場にいました。 駅に馬??駅って、なんだっけ?? と、思いつつ… そこにいた人たちとご一緒に… 携帯を取り出し、パチパチ♪ デジカメも出してパチパチ♪ あー、恐ろしい習性が身についております。 (写メールをお送りした人、どう感じられたでしょうか?) 馬さん、あまりに素敵なので、パチパチ♪しました。 嫌がらずにいてくださって有難うございました。 皆様にも、ご紹介させてくださいませ♪♪ 駅は、えきとも、うまやと読みます。 律令制で、諸道の30里ごとに置かれた施設をうまやと呼んだようです。 日本は、大化の改新で、律令制による新たな国家を目指します。交通手段の確立(駅制)は、律令制国家の充実とともに発展しました。駅路(うまやじ、えきろ)は、宿駅のある街道、そして宿駅から宿駅へ通じる道へと、都から放射状に伸びて各地方へと結んだようです。 駅の元の字。 獣の死体の形のようです。それぞれの部分にとけ、分解(ほぐす)して、それが長く続く状態のようです。 駅とは長い道路がより連なる「うまや」をいうようです。 釈の元の字、訳の元の字も、それぞれの部分にとけ、分解(ほぐす)して、それが長く続く状態から、字の、言葉の意味があります。 …言葉に、…字に、意味があります。 だからこそ、どきどきする言葉との出会いがあるのでしょう。 だからこそ、字を書きたくなるのでしょう…。 ここ数寄和ギャラリーの壁面に展示してあります平面作品の絵。 この絵にも、もちろん意味がたくさんあります。 意味を重視した言語を超え、すーっと、心に届く時があります。 心に響くときがあります。 心を揺り動かされた人は、絵を、前に、涙を流すときが、あります。 絵が絵であることが、絵の魅力だと思います。 馬の絵といえば、若手作家の若山卓さんをご紹介したいと思います。馬が、いやいや動物が…、いやいや木々(植物)も、大好きな作家さんです。つまり生きものが、大好きな人です。心優しい青年です。 数寄和HPの作家紹介のページをご覧ください。 若山卓さんのブログ「カラスときこり」も、ぜひ、ご覧ください。 (画像は、「手すきの紙と遊ぶ」展の初日ギャラリートークにて。若手作家の若山卓さんです♪)
by 555sukiwa
| 2010-05-03 15:08
| かたち
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