すきわ草子


「急がば回れ」勢多の唐橋に程近い数寄和大津の物語をつづります。
by 555sukiwa
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散華とほとけさま。散歩と詩とお茶。そして、日本の絵画。

すきわ草子で何度か話題にさせていただいた芥川龍之介の「蜘蛛の糸」。
好い匂いが溢れている極楽の蓮池のふちをお釈迦様が歩いておられる場面から始まります。
そして地獄の場面が出てきます。
極楽も、地獄も、知らないけれど、知っているように思うのは、どうしてでしょうか。
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地獄の定番の針の山。
針の山を知らないのですが、針仕事をしたときに、うっかり指をついたことは、誰でも2度3度とあるのではないでしょうか。
血の池も知らないのですが、誰でも一度ならず怪我をした時に流れでた血のべっとりした感触は、知っています。何となく、痛さとともに思いだしますね。

極楽は、幸福にみちみちているところという意味のようです。
あーゴクラク、ゴクラクと思うこと、時々ありませんか。
例えば、丁度いいお湯加減のお風呂に入ったとき。(血の池とは大違いですね!)
例えば、フカフカの御布団の上に寝ころんでいるときや、芝生の上に寝転んで青空を泳ぐ雲をみているとき。(あー、針の山と大違いです!!)

花の咲き誇る極楽も、真っ暗闇の地獄も、なんだか想像できるのは、この世にも、幸福も苦もあるからかも知れません。
よつばのクロ―バ―が愛されるほど、みんな幸せ好きです。
苦しい時の神頼み♪なんて言葉も在る位、苦も、其処此処にあるようです。

四季の花々が咲き、ゆったりとした時間が流れている場所…、お寺や神社も極楽のように感じますが、どうでしょうか。
蜘蛛の糸のお話で、最初から出てくる、蓮。
蓮の花は、蓮華とよび、仏教とともに伝来してきました。

仏教で、蓮は大切な存在です。
仏さまの台座の蓮華。
仏さまの持っておられる蓮華。
蓮は泥より出でて泥に染まらずと言ったりするのを聞いたことはありませんか。
仏さまの知恵や慈悲の象徴として、蓮の清浄な花が、様々な意匠となっています。
蓮は、多くの花と違い、花と実がいっしょに出来るようです。
これは、お釈迦さまが言いたかったこと、そのものらしいです。
花実が同時にできること、これは因果具時というようです。
多くは実が後で出来ますね。
因果異時では、原因があって、その後(つまり時間のズレがあって)結果が生まれるのですが、
因果具時では、原因と結果が、同時に起こっていること、一瞬の決意のなかに既に結果が備わっています。
決意することの大切さ。そのままハスの花が教えてくれているそうです。

お寺の大きな法要でよく見かける散華。
この形は、蓮の花びらです。
現代では色紙で作った散華が多く使われているようです。
私のお寺の法要でも、紙で作られた散華が使われます。
お釈迦様のお生まれになった日の花祭りの頃に、お釈迦様が描かれた散華をいただいた年もありました。
可愛いお釈迦さまの絵が描かれていて、子どもが大切な宝物としていました。

昨日、お寺の法要で、散華をいただきました。
本の栞としてお使いいただいて、時々眺めてくださいとのお言葉がありました。
知恵となる本を開いたとき、散華を目にするということ…、苦ではなく楽ですね♪
目に見えないあの世を感じるお寺という空間は、ほっと出来る空間のように思います。
散華も、ほとけさまも、何だか幸せ気分をくださるように思います。

ちょっと散歩にお寺めぐりは、いかがでしょうか?
お寺では季節の花々を楽しめます。
すっかり、季節の花を楽しんで、そして、日本の絵をみてみてください。
美術館にも、博物館にも、そして、ギャラリーにも、ここ数寄和大津ギャラリーにも日本の絵があります。
日本の四季を彩る花を描いた絵があります。
今回の話題の蓮の絵もあります。
仏さまの絵があります。
ゴクラク、ゴクラク♪っていう気分になれるかも知れませんね♪
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☆TOKYOは、西荻窪にある数寄和(SUKIWA)からのお知らせです。☆
♪まず、5/29(土)は詩を聴く会です。
プロジェクト「La Voix des poètes 詩人の聲」
天童大人プロデュース シリーズ第495回
出演 白石かずこ
…詳細につきましては、数寄和ホームページをご覧ください。

♪6月5日から、いよいよ展覧会「絹に描く2」が始まります。
日本画の若手作家西川芳孝さんの展覧会です。
そして、展覧会初日と次の日6日は、西荻茶散歩(チャサンポーは西荻に点々と拡がる個性的なお店たちのおしゃべりから生まれた企画らしいですよ♪)というイベントもあります。
楽しそうでしょ♪楽しいって、大切ですよね。
散歩していると嬉しいことに喉が渇きます。生きているということですね。
喉を潤すお茶。心を潤す、まち。町に人、そして人に必要な様々なモノ。
お散歩しながら、自分の心を潤すモノと出会えるって、幸せですね♪
詳細は、数寄和HPで、どうぞ。
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by 555sukiwa | 2010-05-14 17:08 | すきわ日和 | Comments(0)
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