すきわ草子 |
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いしのはなしの次は、月の話を書こうかと思った。
アンデルセンの「絵のない絵本」を思い出しながら、 月の話を書きたかったのだけど、きのはなし。 アンデルセンの「絵のない絵本」。 タイトルを見ながら、絵ってなんなのか?と考えます。 お話ってなんなのか?とも考えます。 アンデルセンの物語る力を感じる作品です。 屋根裏部屋に住んでいる貧しい画家に、月がみてきた世界を語ります。 昔馴染みの月が語る世界。画家の心には、どんな絵が描かれていたことでしょうか。 久しぶりに読み直してから、月の話をかこうと、思って月の話はやめました。 しかしー、もうすぐお月見ですね。 石山秋月。石山寺というと、紫式部の書いた源氏物語を思います。平安時代に流行った石山詣。源氏物語の中にも、石山詣が出てきます。 源氏物語「関屋」の空蝉(うつせみ)と光源氏の歌をご紹介したいと思います。 ・行くと来とせきとめがたき涙をや 絶えぬ清水と人は見るらむ 空蝉 ・わくらばに行きあふ道を頼みしも なほかひなしや塩ならぬ海 光源氏 ・逢坂の関やいかなる関なれば しげき嘆きの中を分くらむ 空蝉 石山寺の秋月祭。ぜひ、お出かけください。 美しい月をみながら、ふと、お話が浮かんでくるかもしれませんね。 きのはなし。 最近、木をみたことはありますか。 木といえば、えんぴつ。 木といえば、おはし。 木といえば、つくえ。 木といえば、いす。 そして、木の家。 パソコンのなかった子ども時代を過ごした私には、毎日、見ているのが、当たり前すぎの木でしたが、少しずつ、それは昔の話になってきているようです。 最近、木をみましたか。アンケートをとったら、どんな回答があるのでしょうか。 ドイツの伝統的なお菓子のバウムクーヘンは、木の菓子という意味があるように木の年輪のような模様のあるお菓子ですが、実際の木の年輪の知らない子どももいるのかも知れませんね。 木の年齢は、木の年輪を数えてみたら解ると知った子ども時代。不思議に思ったものです。人にはないのですよね、正確な歳の数のわかるもの…(よかった~♪)。言葉を持たないのに、お歳を答えている木。自分のお歳を答えている木は、生き方が素晴らしいのですね♪ 本当に、木は、人類の歴史に木は大切な存在でした。 雨の日も、風の日も、木さん、ありがとうございます♪ 木がある。木の実があります。たべたい木の実。 木がある。木の食器があります。盛りつけたい木の食器。 木がある。木の船があります。旅にでたい木の船。 木がある。木の家があります。辿りつきたい木の家。 木がある。きのはなしがあります。聴きたい木の話。 木がある。水の次は、木がやってきます。明日は、金曜日。 木がある。木の根があります。みえますか。 きがあると… … … 月の光が、木々の間をすり抜けて、やってきます。 大切な人を思いながら、お月見を楽しんでみたいと思います。 墨をすり、短冊をもち、筆をもっていると、歌が浮かんだ時に、書けるかもしれませんね。 木の葉の形をしたお皿の上に月見団子(秋ですね)。 ちょっと、ステキな気分で、お月見を楽しみたいものですね♪ うさぎさんも、みえるかな。 (…あっ!… 月の話も、したような… … …) ☆お知らせです。 高島屋にて「千年の美 平成の表装展」が開催されます。 詳細につきましては、数寄和(すきわ)ホームページをご覧いただけますと、幸いです。 http://www.sukiwa.net/
by 555sukiwa
| 2010-09-12 15:30
| 美観
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