すきわ草子


「急がば回れ」勢多の唐橋に程近い数寄和大津の物語をつづります。
by 555sukiwa
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夏から秋へ。秋空から~木枯らし1号~~

強く冷たい風「木枯らし1号」の前に吹く風を、「雁渡し」というそうです。
とても冴えた光の昨夜の月。今日は、瀬田の唐橋からみる空が、たいへん美しいです。
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こちらは、びわ湖の湖西の方角です。

鎌倉時代の歌人の藤原知家は、琵琶湖東岸の山、十六夜の月を思いながらの、和歌。
・沖つ島月いざよはばこぎ出でむ 比良の湊(みなと)は小夜更けぬとも

平安期歌人の良暹法師(りょうぜんほうし)も、月をうたっています。
・天つ風雲吹きはらふ高嶺にて 入るまで見つる秋の夜の月
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こちらは、石山の方角です。

平安時代に流行っていた石山詣にきた、藤原長能(ふじわらのながよし)。石山の西に沈もうとする月が、都で待っているであろうというような歌をよんでいます。
・都にも人や待つらむ石山の峰に残れる秋の月
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こちらは、田上山(たなかみやま)。太神山や、信楽(しがらき)の方角です。
太神山は、古代、信仰の対象となり、頂上には太神山成就院不動寺があります。
奈良の大仏様は、当初、奈良ではなく、近江国紫香楽宮の近くの甲賀寺(滋賀県甲賀市)に造られる計画であったそうです。
東大寺建設にあたり、近江のこの辺りから、奈良へ材木が運ばれたようです。
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そして、瀬田川の流れです。
昨日は、風とともに、勢いのある流れでした。
瀬田川は、昔の俳句や和歌をみると、勢多とか、勢田とも書かれます。
琵琶湖から、流れるただ一つの川であるせた川。
大雨が降ったときの川の勢いのある流れをみていると、なるほど勢多なのだと頷きます。
明治につくられた南郷洗堰で、水位を調整するようになり、さらに、昭和では、電動式の瀬田川洗堰に造りかえられました。
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瀬田の唐橋の東詰、そこから、近江一之宮建部大社へと足をお運びいただくと、数寄和(すきわ)がございます。
数寄和大津ギャラリーの壁面には、平面作品がならびます。

雁渡し(かりわたし)という風は、初秋から仲秋のころに吹く北風です。雁が渡ってくるころのようです。この風が吹くと、海も空も澄んでくるようです。
寒くなると、空気がすみ、月が美しい季節となります。

画によく描かれる月。
手漉きの紙は、日本の四季の美しさを描くのに、よく合った素材のように思います。
墨色の美しさ・豊かさが、観る人の心をつかみます。
人が何かをみること、人が何かをつくること。
歌であったり、画であったり―。
豊かな時間です。
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☆数寄和からのお知らせです。
詩人であり小説家の平田俊子さんによる詩人の聲を開催いたします。
毎回好評の詩を聴く会です。
11/17(水)、西荻の数寄和に、どうぞ、足をお運びください。

プロジェクト「La Voix des poe`tes 詩人の聲」
天童大人プロデュース シリーズ第568回
出演 平田 俊子

詳細につきましては、数寄和(すきわ)ホームページをご覧いただけますよう、どうぞ、宜しくお願い致します。
http://www.sukiwa.net/
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by 555sukiwa | 2010-10-27 16:34 | ふるさと | Comments(0)
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