すきわ草子 |
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若冲の展覧会図録や、仏画の本など、それぞれが調べたことを持ち寄り、宝珠かきをしました。勢いのある線。かすれ。円。たいへん奥深い課題で、楽しむ事が出来ました。
数寄和大津の近くに架かる瀬田の唐橋にもある擬宝珠(ぎぼし)。これは、ネギ坊主からきているようです。 さて、宝珠。地蔵菩薩さまの手のひらの上にあります。虚空蔵菩薩 (こくうぞうぼさつ)さま、如意輪観音(にょいりんかんのん)さま、そして、たくさんの手をお持ちの千手観音さまも勿論、持っておいでです。 薬師如来さんの手にあるのは、薬壺。一見宝珠とも似ているようにも見えますが、仏様それぞれに役割がおありです。 仏様は、それぞれの持ち物によって、また、印相(いんそう)によって、そのままその仏さまを象徴するようです。 これを、三昧耶形 (さんまやぎょう)といい、サンスクリット語では、約束や契約のこと。 仏様は、人々を救うための誓いをなさっているわけです。 穏やかな表情の仏様は、悩める人の私に大丈夫だよって言って下さっておられる気がするのは、そういう訳ですね。 宝珠は、さまざまな願いを叶える宝。 さて、とらかい?会では、この宝珠を描くために、火や雲煙をイメージしやすいように、節分などでみることの出来る、護摩焚きでの勢いのある火や煙を思いだしながら、線がきをしてみました。 墨がかすれるのには、筆に墨が無くなっただけではなく、勢いをもって、筆が走ると線がかすれます。 また、線の中のどこがかすれているかで、筆の毛のどのあたりが、紙と接触していたか?確認することも出来ます。 より時間があれば、線描きの練習だけではなく、自らの宝珠をもっと突き詰めて、円や、雲煙の線をかくことが出来るようにも思います。これは、それぞれの課題となります。 今回は、描き初めですから、描き初めっぽさを出そうということで、長い紙に、それぞれの宝珠を描き、それぞれの願いを書きました。謙虚な方は、なぜか、半分の願い(笑)ということで、紙を半分にされました。 そんなこんなで、今年も、とらかい?会で、少しでも、よい線や、墨色が出せるよう、皆で笑いあい、意見しあい、頑張りたいと思います。 …いつか…観て下さる皆さまに、絵や字でもって、ほんの少し、幸せな気分を味わっていただけたら、そんなことを願いながらの、今年初めてのとらかい?会でした。(あ) 数寄和からのお知らせです。 ☆数寄和(すきわ)ギャラリーでは、亀井武彦先生の「初春墨寿展」が開催中です。 亀井武彦先生の水にこだわった制作から生まれたそれぞれの作品は、見る私たちの心に清らかな気持ちが生まれてくるように感じます。 永くお付き合いのある亀井武彦先生の墨描作品「跳」を、今年の数寄和のお年賀とさせていただきました。 兆は、きざし。数の単位でもあります。(一、十、百、千、万…兆♪すごく大きな数ですね。) 挑は、力をもって、他に挑むことのようです。 そして跳は、力を内にためて、激しく外にあらわすことのようです。 ぴょん~♪♪(着地成功!!) 月までも届く、そんな気持ちになる「跳」。 展覧会では、心にひびく墨描作品が、数寄和ギャラリーの白い壁面に並びます。 ぜひ、御高覧ください。 ☆やはり数寄和からのお知らせです。 若手作家の卵のみなさま。先回の記事(初春墨寿展と、シーズプログラムと、たまご。)でもお伝えいたしましたが、数寄和、数寄和大津にて、シーズプログラムを始めました。 詳細につきましては、ホームページをご覧ください。 ☆そして、やはり数寄和からのお知らせです。 お家に眠っている絵や書はありませんか。 軸装や額装にして、お家に飾ってみませんか。 軸や額だけではなく、屏風や襖絵など、お家の空間をいままで以上にステキな空間にされる時には、ぜひ、数寄和にお手伝いさせてください。。 そして、お気に入りの作品に出会うために数寄和ギャラリーへと足を運んでいただくのも、楽しいひとときだと思います。現代作家の作品が、ギャラリーの白い壁面に展示されています。お気に入りの作品と会える喜びを味わいに、どうぞ、足をお運びください。 日本の伝統を大切にし、そして現代の美しい空間づくりをお考えの皆様。 アナタのお家のステキな空間づくりのお手伝いを数寄和がします。 ☆数寄和(すきわ)ホームページ http://www.sukiwa.net/
by 555sukiwa
| 2011-01-23 12:51
| かきぞめ日和
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