すきわ草子 |
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昨日は数寄和大津ギャラリーのお休み。
楽しみにしていた佐藤美術館の「今日の墨表現展」(~23日まで)を拝見してきました。 西川芳孝さんの作品「波跳鴉(ハトガラス)」を拝見した。 画面には、八羽のカラスが、波の上をとんでいる。 空の…上空ではなく、波の上。タイトルで飛ぶではなく跳ぶの漢字。おもわず笑った。ハトガラス! 3年まえ、西川芳孝さんの個展を、此処数寄和大津ギャラリーで開催させていただいた。 DMにも使った作品「食べる」では、翼をたたみ地面にある食べモノを見つけたカラスがいる。 http://www.sukiwa.net/art_newsN/image/2010/060201/index.html このDMを手渡した人々から、「わぁ!からす♪」と神様のお使いでもあるカラスを愛するひとからは喜びの声を、また、カラスと言えばゴミをあさる存在と思っているひとの声も聴くことができた。 数寄和大津ギャラリーで、かつて個展を開催した作家には若山卓さんがいる。 若山卓さんは親鴉を亡くした兄弟カラスを育て、描いた。 描かれた作品は愛情に満ち溢れている。 西川芳孝さんのカラスは、私に問いかけをしてきた… いかに生きるか?? 画面のなかに描かれたカラスは、地面のなかにある食べ物をみつけ、今、食べようとする。 この命は、この食べ物によって成り立っていくのである。 神の使いであり、たいへん賢い動物であるカラス。 …この絵、カラスを描いているんだろうか?? なんだか、人のようではないか… 一羽だけ描かれていたカラス。 生きなければ… 思いつめた人もカラスも孤独である。 数寄和大津ギャラリーで働く私は、絵の魅力を観に来てくださる人たちに、よりよくお伝えできるようにと、2年まえに対話型鑑賞をいうものを学んだ。 絵を観る人は、絵のなかに、自分の見方をみる。 多くのひとは最初、絵を観ながら物語る。 画面に描かれている何かから、描かれていないものをも含めながら。 いまの今、目の前にある作品と向き合う事は、 今のいまに向き合う目を持つことに繋がるのだとおもう。 人は、今を、どう捉えているだろう?? 今ではなく、過去を今と思っているかもしれない。 今、目の前にあるものをみること。 作品「食べる」を観た私(その頃のわたし)は、 おそらく人は孤独であり、 生きるためには、地面を見つめ食べ物を探さないといけない!と感じていたんだろうな…と、今、おもう。(苦笑) あれから3年がたった。 西川芳孝さんの作品「波跳鴉(ハトガラス)を拝見しながら、嬉しくなった。 仲間とともに、とんでいるカラスたち。 鴉という動物は、神聖な存在でもあり、卑しい存在にもなりうる。もちろん人も同じである。 人っていうのは、本来、独りでは生きていない。 様々なものとの関わりやつながりがある。 どんな関わり方やつながり方を望むか。 眼下に広がる波。 やわらかで艶やかな翼を広げ波に乗り 歌いながら、仲間とともに、この今をたのしみ跳ぶカラスであろうではないか!なんて、この作品を拝見しながら、 なんだか勇気づけられたような気がした。(…と、物語っています!笑) …機会があれば、またいつの日にか、波跳鴉たちに出会いたい。 そして、そのときの観る私に出会いたいとおもう。(麻田有代) 大好きな作家の及川聡子さんの香焔シリーズの作品が4点並ぶ。 2010年に数寄和大津ギャラリーに並んだ及川聡子さんの薄氷シリーズでは春がひょっこりと顔を出していた。 宮城の及川さん。 繊細な表現をされる作家の及川聡子さんは人としても品がよくステキな方である。 絵の中の、そして画面から伸びて…空気の流れにのり、上へと、四方へと、少しずつ少しずつ、向かう香焔をみながら…息をひそめるのは、私だけだろうか。 宮城の及川さんに、お会いしたいな♪とおもう。(麻田有代) 若手作家の坂田祐加里さんの作品も4点並ぶ。 雲を描いたという作品「支度」。 墨で表現された雲は、存在感があった。 おおきな月が描かれた作品もある。 2年前に数寄和大津ギャラリーに並んだ作品を、ふと思い出しながら…全く違う世界が広がっていることに驚いた。 これからも雲を描くらしい坂田さん。 どんな空が、観る私に広がっていくのだろう。 観る私も、どんどん成長していきますように♪と、願う。(麻田有代) 佐藤美術館の「今日の墨表現展」。 24名の作家の方々による墨表現の作品が並ぶこの展覧会は、23日まで。ぜひ♪ 数寄和からのお知らせです。 数寄和・数寄和大津ギャラリーでは、企画展、常設展示を行っております。 お近くにお越しの際には、ぜひお立ち寄りください。 数寄和大津ギャラリーへお越しの方々へ。常設展示の折には、たまに留守の時がありますので、数寄和大津へと足をお運びいただく場合には、お手数をおかけいたしますが、ご連絡くださいませ。 宜しくお願いいたします。 ☆ギャラリーへ行こう 2013 作品募集 今年で第4回となります、夏季特別企画「ギャラリーへ行こう」です。 絵画・版画 作品を募集しております。 募集期間 : 2013年 7月21日 (日)22日(月) 開催趣旨 作家の卵が創作活動を続けていくには、ギャラリーが価値の定まっていない作品に発表の機会を作ること、 そして多くの人が自分の目で見て気に入った作品を購入すること、双方が必要だと考えています。 作家を志す人たちに小品の意欲作を発表していただく機会を作りました。今年で第4回目となります。 多くの魅力ある作品が集まり、活気ある展覧会になることを願っています。 西荻の数寄和より ・「La Voix des Poètes 詩人の聲」 第959回 出演:伊藤比呂美 2013年6月22日 ・「吉原幸子の詩を聴く~誕生日記念朗読会」 出演:稲葉真弓、野村喜和夫、小池昌代、目黒裕佳子 2013年6月28日(金) 会場 数寄和 東京都杉並区西荻 葉月ホールハウスにて開催される「吉原幸子草稿展」に連動してイベントを開催いたします。 詩を聴く会です。ぜひお楽しみください。 ☆それから、それから、 数寄和・数寄和大津からです。 気になる絵や書はありませんか。 軸装や額装にして、お家に飾ってみませんか。 屏風や襖絵なども、ぜひ、数寄和にお手伝いさせてください。 お気に入りの作品と会える喜びを味わいに、数寄和ギャラリーへと、どうぞ、足をお運びください。いつも皆様の愉しんでいただける展示をしております。お待ちしております。 日本の伝統を大切にし、そして現代の美しい空間づくりをお考えの皆様。 アナタのお家のお気に入りの空間づくりのお手伝いを数寄和がします。 どうぞ、宜しくお願い致します。 ☆数寄和Sukiwaホームページ http://www.sukiwa.net/ …追伸です。Facebook、はじめました。 「額表装&Gallery 数寄和」で、検索してくださいね! ・数寄和大津の氏神さまである近江国一之宮建部大社の公式サイトが公開となりましたのでお知らせします。 古事記のなかにもヤマトタケルさまのお話があります。 建部大社さまのHPスペシャルコンテンツ「日本武尊物語」があります。拝見してみてください。 http://takebetaisha.jp/ ・勢多唐橋東西大綱引合戦が10月19日にあります♪ http://www.seta-karahashi.com/ ・近江(滋賀)御猟野之杜 賀茂神社 1300年の日本の馬の魂が宿る神社です。 私にとっては、恩師が宮司をされている神社でもあります。 現在、お社を建立中。 皆様の神社となるよう、皆様にお呼びかけ中の賀茂神社です。 詳細は、 賀茂神社ホームページ http://kamo-jinjya.or.jp/ ぜひ、禰宜さんのお話に耳を傾けてくださいね♪ホームページをぜひぜひご覧くださいませ。 ぜひ賀茂神社へお出かけください。 …カラスって、わたしのことが、好きらしい♪とおもうと、 10年ぐらい前はカラスが怖かったのがウソのように、カラスと会っては、嬉しくなる♪♪ …ひょっとしたら、嫌いや苦手なものって、ほんとにそう??と考えるキッカケが、カラスの絵だったようにおもう。 絵の存在って、凄い♪(麻田有代)
by 555sukiwa
| 2013-06-19 17:16
| かたち
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