すきわ草子


「急がば回れ」勢多の唐橋に程近い数寄和大津の物語をつづります。
by 555sukiwa
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カテゴリ:すきわ日和( 215 )

そして、聴こえたアイラブユー♪  その1

「ウィリアム・ケントリッジ―歩きながら歴史を考える
そしてドローイングは動き始めた…」
京都国立近代美術館 10月18日迄
「民藝と仏教美術―柳宗悦のこころうた―」
アサヒビール大山崎山荘美術館 10月25日迄
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「愛ある眼 谷川徹三著、谷川俊太郎 詩・編」この夏、読んだ。この中に、このような一文があった。
…仏像が肉体的に生活の中に入り込んでいる。これは人間三十をこえなければ、本当にはわからない感情であることを、その後私は知ったのであるが、しかしそれによって私は、美の秘密というものに大きく眼を開かれたのである。…

今年の夏は、伝三Fさんの、マイムを観に、京都国立近代美術館へ、出向いた日があった。その時に、ウィリアム・ケントリッジの展覧会のチラシを手にした。
光と影。
マイム、演劇、影絵、映画、そして、ホール、美術館、ギャラリー。光と影を意識したものは、実に多い。
光と闇。音と闇。光と音。
多くの人が、色んな入口から、考えること。
朝の光。夕日。夏の太陽。春の朧月。
音楽からの、文学からの、美術からの、また、それぞれの組み合わせからの、問いかけと応答。


…人は、観るということで、思考する傾向が強く、また多くある。
音による影響。音に対する反応。
(音の進化した言葉に対する反応は、どうなんだろう?)

…実に多くの音が、氾濫しながら、世界は回っている。
それぞれの場で、別々の音とありながら。
また、一つの音を意識しながら、それぞれの動きをもちながら…。

ウィリアム・ケントリッジの展覧会では、その世界を、改めて感じさせられる。多くの映像。問いかけ、そして応答。

鏡が、あった。左右の壁に裏表になった絵があった。
左の壁と、右の壁が、2枚の鏡によって、立体に見える。

鏡が、あった。左右の壁に裏表になった絵があった。
そこに、文字があった。
2枚の鏡によって、読みとれた文字。

平面の中にある、立体。立体の中にある平面。
問いかけと、そして…そして…

ウィリアム・ケントリッジの展覧会は、凄いと思う。
時間が許せば、2日間は、観ていたい。

この展示へ行くまでに、1Fでは、「プレイルーム。2009」。
京都国立近代美術館の大きな窓が、なんだか、きらきらとしている。大きな窓と、光。あいうえおの積木や、回転する椅子や、心を奪われた。

そして、ウィリアム・ケントリッジ展の出口では、コレクション・ギャラリー。日本画「モノクロームの世界」墨による作品が並ぶ。

凄い空間演出だった。

世界では、多くのものが、それぞれ個体として、そして、共鳴しあいながら、動いている。
(つづく)
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by 555sukiwa | 2009-10-14 15:44 | すきわ日和 | Comments(0)

天女と猫は紙一重!?間もなく、三浦幸子「猫の時間」展です!

猫のおはなしは、実にたくさんあります。
宮澤賢治の「注文の多い料理店」「どんぐりと山猫」
夏目漱石の「吾輩は猫である」、
佐野洋子さんの「100万回生きたねこ」など、
どのおはなしも不思議な魅力がいっぱいあります。
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(画像から…大津の秋の風景)

トランクいっぱいに童話の原稿を収めていた宮澤賢治。
生前刊行した童話集には、「注文の多い料理店」「どんぐりと山猫」「狼森と笊森、盗森」「烏の北斗七星」「月夜のでんしんばしら」「鹿(しし)踊りのはじまり」などの九編が収まっていたようです。
古風な童話としての形式と地方色とを以(もっ)て類集した(自筆広告文)―とのこと。

三浦幸子先生は、絵本「注文の多い料理店」の挿絵も描かれたことが、おありです。たくさんの猫を描かれています。
…なんだが、猫と描という字(字面)が同じに見えてきました!
猫。この不思議な生き物は、女性にも、喩えられます。
「猫の時間」展のDMの作、タイトルは、「天女」です。不思議に思う方は、DMをよく観てくださいね。

猫の事ばかり考えていたせいか、ふと、佐野洋子さんの絵本の「100万回生きたねこ」の主人公の愛する白い猫を思い出しました。
たいへん有名な絵本ですから、ご存じの方も多いことと思いますので、感想文?のような…少し、あらすじのような…。
どんなに立派な飼い主にも、どんなにチヤホヤするメス猫たちにも、心動かなかった主人公の100万回生きたねこ。
チヤホヤしない一匹の白い雌猫と出会います。
家族を持つ喜びを、主人公の100万回生きたねこは、知ります。
100万回生きたねこ(主人公)は、愛する白い猫の存在がなくなり、はじめて悲しみを知ります。そして、はじめて泣きます。
100万回も生きたねこは、死にますが、2度と生まれ変わりませんでした。
100万回も生き、100万回も死んだ猫って、それだけでも、たいへん凄いのですが、主人公の猫が愛した白い雌猫に凄く品格があり、だからこそ、100万回も生きた猫が愛したように思います。

(絵本を観ると、絵の力を感じます。皆さん、色んな絵本を観てみましょう。
勿論、読んでもくださいね!味わってくださいね。)
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(画像から…
貰った本たちと
数寄和大津ギャラリーの招き猫。
大野麻里さんの次回展「鳥展パート2」のDMが顔を出しつつ。
…「秋深き隣は何をする人ぞ」松尾芭蕉の句を味わってます! )



何故かしら、猫って女性的です…。
紳士の皆さまは、もうお気づきでしょう。
天女と猫は紙一重!?かも知れません。
ぜひ、数寄和大津ギャラリーの三浦幸子「猫の時間」展で、
ご確認を(・・)/
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by 555sukiwa | 2009-09-16 18:01 | すきわ日和 | Comments(0)

♪明日、天気になぁれ♪万博公園では、子どもたちが遊んでいます。

♪こんにちは、こんにちは~♪と1970年に開催された日本で初めての万博「日本万国博覧会」。この大阪万博の公式マークは、日本の国花である桜をかたどったもの。
日本万国博のテーマは「人類の進歩と調和」。
そして、岡本太郎氏の代表作の一つでもあり、万博のシンボルであった「太陽の塔」は、現在も万博記念公園にあります。

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「世界の国から、こんにちは」。
中村八大さん作曲の歌が、皆に親しまれていました。三波春夫さんの他にも、坂本九さんはじめ、多くの歌手が歌っておられたようです。

世界には、さまざまな国があり、いろんな言葉があります。それぞれの文化の違いで、訳せない言葉も多くあります。

「おはよう」や、「こんにちは」そして、「ありがとう」と人と人が繋がるための言葉はどの国にもあります。

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万博公園内にある国立民族学博物館では、日本の伝統的な履物の草鞋(わらじ)が展示したコーナーもありましたが、これも地方により天気が違うように、少しずつカタチがちがいます。

この国立民族学博物館では、企画展「点字の考案者ルイ・ブライユ生誕200年記念…点天展…」が開催されています。
人と人が関わるために、また、生活する為に、言葉がどんなに大切か、展覧会を通して考えます。


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太陽は、人類の進歩をいつも温かく見守っていてくれる存在で、日本では、お日様とも言います。
この、お日様の光。
お日様の光を浴びながら育った食べ物を頂きながら、カラダにも心にもお日様の光が入ってきてくれます。
芸術家が、お日様の光を浴びたものに触れ、何かを制作します。この作品が、観る人の心を元気にしてくれます。

万博のシンボルであり、今も万博公園のシンボルの「太陽の塔」。「太陽の塔」は、未来を表す上部の黄金の顔(直径10.6m)、現在を表す正面胴体部の顔、過去を表わす背面に描かれた黒い顔の3つの顔が、あります。



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♪桜、みーつけたー♪
万博公園では、大人の私たちも、子どもたちの仲間入りです。

明日も、良いお天気でありますように。
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by 555sukiwa | 2009-09-09 14:59 | すきわ日和 | Comments(0)

芭蕉「新しみは俳諧の花」展覧会のお知らせです。

柿衞文庫開館25周年記念特別展。
平成21年10月3日(土)~11月23日(月・祝)
斉藤典彦先生の作品「しぐれの」の展示もございます。
秋。展覧会へ足を運び、一つひとつ、作品を味わいたいと思います。

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素敵なチラシとポスターが届きました。
早速、ポスターを、貼りました。


柿衞文庫様のホームページ
http://www.kakimori.jp/






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9月というのに、残暑の厳しい今日。
2年前に「手漉きの紙とあそぶ」展に出品して下さった若手作家さんの展覧会があり京都へと出向き、戻ってきた午後の石山駅で、強い陽ざしに顔色一つ変えない芭蕉様の像としばし向き合って数寄和大津ギャラリーへ急ぎます。
旅人であった芭蕉様!「新しみは俳諧の花」なんと、素敵な言葉でしょうか。人は、生まれて間もなくから言葉を覚え、たくさん話すのだけど、知らないうちに言葉で人を傷つけたりします。
芭蕉様は、「平生即ち辞世なり」と言われ、辞世の句はないとききます。他界の三日前に吟じたといわれる生涯最後の句「清瀧や波に散る込む青松葉」。初案「大井川浪に塵なし夏の月」であり、再案「清瀧や浪に塵なき夏の月」。病床にありながら推敲を重ねられ、生涯最後の句は、たいへん生命感溢れるものです。その精神が、時代を超え、旅の俳諧師松尾芭蕉の魅力であり、現代の私達へ、刺激を与えてくれるように思います。

柿衞文庫様の展覧会「芭蕉~新しみは俳諧の花~」は、とても楽しみな展覧会です。
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by 555sukiwa | 2009-09-05 16:49 | すきわ日和 | Comments(0)

人には添うて見よ、馬には乗ってみよ、そして絵は飾って観よう!

秋の七草は、鑑賞する七草です。
春の七草は、人日の節句(五節句の一つで、1月7日)に七種粥を食することで、ご存じの方が多いと思います。
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秋の七草に直接何かをする行事は特に無かったようです。
秋。野の花が咲き乱れる野原を花野(はなの)と呼びます。
日本では古来より、この花野を散策して短歌や俳句を詠むことが、行われています。
★秋の野に 咲きたる花を 指折り(およびをり) かき数ふれば 七種(ななくさ)の花 山上憶良 
(万葉集・巻八 1537)
★萩の花 尾花 葛花 瞿麦の花 姫部志(をみなへし) また藤袴 朝貌の花  山上憶良 
(万葉集・巻八 1538)

♪万葉時代からの秋の七草。
ひっそりと秋の到来を知らせてくれる植物です。
女郎花(おみなえし)オミナエシ科
尾花(おばなは、薄(すすき)のことです)イネ科
桔梗(ききょう)キキョウ科
撫子(なでしこ)ナデシコ科
藤袴(ふじばかま)キク科
葛(くず)マメ科
萩(はぎ)マメ科

♪江戸時代に数寄者(すきしゃ)が新秋の七草を選んだそうです。
・竜胆(りんどう)・オシロイバナ・トロロアオイ・ヒオウギ・ゴジカ・夕顔(ゆうがお)・烏瓜(からすうり)と、外来種も入っていたようです。

♪昭和10年頃、新聞に発表された別の新七草。
・葉鶏頭・ヒガンバナ・ベゴニア・菊・オシロイバナ・イヌタデ・コスモス。

ご存じのように菊といえば、重陽の節句(五節句の一つで、9月9日)ですね。
昔は、菊の花を飾ったり、菊の花びらを浮かべた酒を酌み交わして祝ったりしていたようです。

松尾芭蕉の菊の句を紹介します。
★草の戸や 日暮れてくれし 菊の酒
★山中や 菊はたおらぬ 湯の匂  奥の細道、山中温泉の湯を賞賛して

9月になりました。
秋ですね。皆さまも、ぜひ、花野を楽しんでください。
そして、絵描きの描いた風景も楽しんで頂ければと思います。
画像は、斉藤佳代先生の作品「秋草」です。(額装は数寄和です。)
作家紹介は、数寄和ホームページ内にございます。
斉藤佳代先生。草花を愛する作家のあたたかな眼差しが作品の香りとなっています。
http://www.sukiwa.net/
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by 555sukiwa | 2009-09-04 15:39 | すきわ日和 | Comments(0)


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