すきわ草子


「急がば回れ」勢多の唐橋に程近い数寄和大津の物語をつづります。
by 555sukiwa
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カテゴリ:すきわ日和( 223 )

手すきの紙と遊ぶ展 数寄和大津にて (後)

若手日本画家の織田涼子さん、高田学さん、中原麻貴さん、
伴戸玲伊子さん、若山卓さんによるギャラリートーク♪ 前半(伴戸玲伊子さん、若山卓さん、中原麻貴さん)よりつづきです♪

f0203477_17512651.jpg高田学先生。
高田先生は、箔を貼った作品群を制作してくださいました。
手すきの紙の肌の素晴らしさを、女性の肌に喩えられ、日頃の仕事よりも手間暇がいらなかったと、聞き手の私もが嬉しくなりました。高田先生は、世界中の女の人を味方にしました♪




f0203477_17521393.jpg織田涼子先生。
二種類の手すきの紙を前に、制作工程をあれこれ工夫して下さったお話を聞かさせていただきました。
手すきの紙ならではの発色のよさ。
お花の作品群。手すきの紙ならではの吸い込み方・たまり方が、葉などの表現に活きましたと丁寧にお話いただきました。



f0203477_17525497.jpg手すきの紙展初日では、
思わぬプレゼントを持って登場して下さった中原麻貴先生。
数寄和本社の深嶋さんも思わずニンマリ♪









f0203477_1753191.jpgすごーい!!でしょ♪

手すきの紙と遊ぶ展は、11月28日までです。
石山寺のもみじライトアップは、11月29日までです。
どうぞ、足を御運びください。





☆数寄和本社であった手すきの紙と遊ぶ展記事もぜひご覧ください。
http://www.sukiwa.net/index.html
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by 555sukiwa | 2009-11-22 17:57 | すきわ日和 | Comments(0)

手すきの紙と遊ぶ展 数寄和大津にて  (前)

若手日本画家の織田涼子さん、高田学さん、中原麻貴さん、
伴戸玲伊子さん、若山卓さんによるギャラリートーク♪
f0203477_1735213.jpg伴戸玲伊子先生。
良い紙というのは、何もしなくても美しいと感じたとお話いただきました。手すきの紙の肌を活かそうと余白を意識し制作された椿の絵は品があります。
そして、クリスマスの絵。寒い冬にも籠ることなく、クリスマスがあることで、世界との繋がりを感じますね。




f0203477_17371235.jpg 若山卓先生。昨年の夏に「像(かたち)」展での木の作品群。観る人に圧倒的な迫力がありました。
木に描く時の激しさとは違った向き合い方になるようにと思いながらも、制作がはじまると薄い手すきの紙とにも変わらない情熱で向き合っていましたとお話いただきました。手すきの紙には個性があり、それに向き合う事の面白さについても触れていただきました。日頃から付き合いのある馬の作品を描いてくださいました。





f0203477_1739799.jpg中原麻貴先生。
描きたいものとして、風に自然と揺れるモビールの糸の存在があり、手すきの紙は意外に強く、自分の制作方法にも耐えてくれるとお話いただきました。モビールの糸を意識した作品群です。

☆後半(つづき)がありますので、宜しくおねがいします。

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そして、さらに…
若山卓先生の像(かたち)展のギャラリートークで、相方をして下さった山下和也さん。
ブログでは早速手厳しいギャラリーへのアドバイス。いつも有難うございます。そして、私たちのささやかなる抵抗のお楽しみ画像です~♪
…なぜか疲れておる若者が…、いや、探偵か… …?…?

若山卓さんも、ギャラリートークについての記事をブログにアップされています。
☆カラスときこり
http://wakayamataku.gunmablog.net/
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by 555sukiwa | 2009-11-22 17:46 | すきわ日和 | Comments(1)

そして、聴こえたアイラブユー♪ その6

なぜ、紙は発明されたか?
なぜ、文字は発明されたのか?
なぜ、織物はつくられたんでしょうか?
…人って、愛しい存在なんですよね♪
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現在、数寄和では、「手すきの紙と遊ぶ」展が開催されています。
さて、数寄和の拘りの一つである紙。
子どものころ、紙の発明は古代中国の4大発明の一つだと知りました。感動モノでした。
4大発明には、一つは、火薬。私は、花火がすきです。
一つは、羅針盤。方位磁針は、磁石の作用を用いて方位を知るための道具であり、旅の御伴ですね。
一つは、紙。紙とは、植物などの繊維をくっつけ合わせ、薄くたいらにしたものを指すようです。
一つは、印刷。紙などの媒体に文字や絵、写真などを再現するための技術です。

中国から、仏教とともに伝来された、さまざまなもの。
文字。白川静先生のお話をお聴きしたことがあります。
言葉は持っていたけれど、文字の無かった日本。
記録すること。記憶すること。遠い人にも伝えること、後の人にも伝えること。文字って人に必要ですよね。(ご飯と同じぐらい必要なのです♪)
文字を残す、紙。何かを伝える、残すのは、文字だけではありません。絵の存在。
紙は、平らですから、遠い人にも伝えること、後の人にも伝えることが、可能です。紙には、大きな大きな象やクジラを描けます。大きなままにも、大きく見えるようにも描けます。技術が必要になってきますね。
紙は、折りたたんで運べます。折りたたむと、おり線のところが傷みます。象の鼻のところでは、象が可哀想なので、折らずに巻きます。巻くとペッチャンコになります。それでは、どうしましょうか。
巻物(縦のものが掛物)を、良い状態で保つ技術が必要となってきます。

さて、平らなものは、紙だけではなく、織物も平らです。
まるで、マーガリンとバターみたいですが、紙が植物性でしたら、絹は動物性です。
絹、シルクロードが浮かびます。多くのモノ(文化・芸術・技術)がシルクロードを通って、伝わりあいました。多くの人々の生活が成り立ちました。
人は、生きていくなかで実に多くのものをつくり出しました。
織物。紙。羅針盤。道。そして、他の生き物との付き合い方。
つまり、生き方・生活の仕方をつくり出してきたということでしょうか。
大きな象を大きく見えるように描くこと、此処は草原ではないのですが、草原にいるように描くこと、光のなかにいる象を描くこと、絵描きの仕事です。けれど、絵描きだけの仕事ではありません。色が美しくみえる為には、多くの工夫が必要です。平面で表現されている日本の画には、実に多くの努力があります。
この絵描きの仕事がうまくいくために、工夫された紙や絹があります。その紙を漉く紙職人の技術。その絹を織る職人の技術。人ってなんと愛しい存在でしょうか。
目の前に在る美しいものは、多くの愛しい存在が関わり、出来ているのです。

モノづくりをする人の、その人のつくり出す美しさに感動したり、その人の人間臭さに感動したり…
それを伝えようと、一緒に楽しもうとする人の、その人の在り方…つまり、時に格好よかったり、実にオタオタしていたり…その人間味に感動したり…人って愛しい存在です♪

どうぞ、数寄和の「手すきの紙と遊ぶ」展へ、足を御運びください。さらに良い仕事になるように、感想をお聞かせください。
そして、日本の美しく愛おしいものを後の時代の人へ伝えましょう♪
(歩こう♪歩こう♪アイラブユーの気持ちを持って、歩こう♪歩こう♪♪ つづく… …)

☆数寄和ホームページ☆
http://www.sukiwa.net/

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THE EXHIBITION: TESUKI NO KAMI TO ASOBU - Play with Japanese traditional handmade paper   

I hope you will enjoy the exhibition and feel the potential of Japanese paintings
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by 555sukiwa | 2009-11-11 16:28 | すきわ日和 | Comments(0)

そして、聴こえたアイラブユー♪その5

大津歴史博物館では、「湖都大津 社寺の名宝」展。
滋賀県立近代美術館では「伝統と革新 日本画の時代」展。
どちらも11月23日迄です。
「ジパン具」展(11月8日迄です。)で、日本画家の及川総子さんとお会いしました。
数寄和大津に来て下さった及川さん。
ジパン具展の、及川さんの制作された長い平押し紙(六寸×六尺)に描かれた作品を拝見し、離れてみたときの作品の存在感について話しながら、日本画の余白や、光と闇、そして空間へと話が弾みました。
及川さんと、またお会いできる日を楽しみにしながら、時間があれば行きたいとお聞きした「湖都大津 社寺の名宝」展へ、行ってきました。(報告です♪)
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仏像や仏画の魅力ってなんなのでしょうか。
仏像では、いわゆる良いと言われるものは、なんだか脱力感があるように感じます。昨年、大阪市美術館「三井寺」展でも展示されていた如意輪観音菩薩坐像の美しさ。脱力しながら、芯はあり…穏やかで落ち着いているカタチです。観ている私の心も穏やかになります。
「湖都大津 社寺の名宝」展では、何度みても脱力している満月寺(浮御堂)の木造聖観音坐像や、数寄和大津から徒歩2分の建部大社の木造女神坐像と、観あきないカタチは、芯はあるのですが、必要以上の力が抜けてゆったりとしています。

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何かを願うときに向き合う像が、ゆったりしていることは、大切なことのように思います。
このゆったりした落ち着きの中に、観ている側の心が動くスペース、つまり余白のようなものがあるのではないでしょうか。
時間の流れをゆったりとするような、そのようなものが、この落ち着きのあるカタチの中に、あるように思います。

…向き合う仏像(仏様)は、観る私を観ておられるのではなく、心臓のドキドキの速さを聴いておられるのかも知れません。…落ち着いたほうがいいよ…落ち着いたね…みたいに…(笑)




余韻。余白。力を抜くこと。空間。日本の感性。古き良きもの、新しき良きもの…さまざまなことを感じながら、歩こう♪歩こう♪(つづく…)
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by 555sukiwa | 2009-11-05 20:01 | すきわ日和 | Comments(1)

墨時雨、黄朽葉紅葉(きくちばもみじ)たびごころ。

MIHO MUSEUM「若冲ワンダーランド」展は、12月13日迄。

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ブラジルから来られたシルバさん。
「ジヲ カキテ 言葉ヲ ショクス」というタイトルで、すきわ草子に何度か登場していただいています。
日本の良い文化に出会いたいとお聞きして、残すところ後、半年となりました。
作家の山下和也さんに、水墨画を描くところを見せてあげて欲しいとお願いしました。
山下さん、若冲展へ行った愉しい一日を描いてくださいました。
賛(画面の中に書きそえた詩句)は、勿論、シルバさんです。
いつもとは違う筆で、いつもとは違う緊張感。
シルバさん、詩情豊かに、フランス語でサラサラと描かれます。

現在、常設展中の数寄和大津ギャラリー。
大好きな森山知己先生の掛軸の作品の前で、
山下和也さんと、巻物風に描かれた水墨画と、記念写真。

日本には、墨があり、筆があり、紙があり、水があり…そして、友だちがいる…シルバさん、それで充分、ゆたかに森が育ちます♪(森山先生、山下さん…水墨画からのお便りです♪)

山下和也様、「木たす木たすき和森(笑♪)」は、いつでも、どこでも、育っていきますね♪どんどん豊かに大きくなりますね♪
有難うございました。
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f0203477_14384085.jpgきよちゃん、楽しく豊かな一日でしたね♪
車の運転、有難うございました♪
画像より…
芭蕉「新しみは俳諧の花」展開催中の柿衞文庫様。
柿衞文庫(かきもりぶんこ)様の名前のいわれともなっている台柿は、館内に2世の木が1本だけ現存しています。
♪これはアンパンです♪
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by 555sukiwa | 2009-11-02 14:39 | すきわ日和 | Comments(2)

そして、聴こえたアイラブユー♪その4

大山崎山荘美術館には、常にモネの睡蓮が拝見できます。
「民藝と仏教美術」展では、柳宋悦に認められた、棟方志功の版画作品を観れます。仏教の世界には、蓮のはながあります。
華厳経の世界。仏の慈悲の光が毘盧遮那仏に集約されているそうです。

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奈良の大仏様。
皆さんよく御存じの大仏様は、毘盧遮那仏(びるしゃなぶつ)。正式名を毘盧舎那仏坐像といい、無限の宇宙の果ての果てまで照らし出す光の意味であり、宇宙の真理をすべての人に照らし、悟りに導く仏様だそうです。

この奈良の大仏様、当初、奈良ではなく、近江国紫香楽宮の近くの甲賀寺(滋賀県甲賀市)に造られる計画であったそうです。
東大寺建設にあたり、近江から、奈良へ材木が運ばれたようです。

聖武天皇は743年、大仏造立の詔といって、天皇からの命令を出されました。

…私は徳うすい身でありながら、天皇になり、国民のすべてを幸福にしなければならないとつねに志してきた。
そして今、ようやく人々を私の仁政でうるおすことができたが、まだすべての国民を仏教の恩恵に浴させてはいない。
そこで、何とかして、仏の威光と霊力により、天下が安泰になり、万代の幸福を願うことによって、この世の生命がみな栄えることを望むものである。
 ここに菩薩の大願を発して、廬舎那仏一体をつくることにする。国じゅうの銅を溶かして大仏を造り、山を削って大仏殿を造り、広く仏法を世界に広めようと思う。
そして、私もそして我が民も、ともに仏の功徳に浴して、悟りにいたろうではないか。
 天下の富をもつ者は私であり、天下の権勢をもつのも私である。この富と権勢によって、尊い像をつくる。この富と力をもってすれば、かんたんにできる。もし人々の中で、一本の枝草やひとにぎりの土をもって、助けつくろうというものがあれば、これを許せ。…このような、内容です。

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さて、先日、名古屋はギャラリー名芳洞blancにて、拝見いたしました、山下和也さんの個展「mirror image」展。
新しい仏様は、双頭盧舎那仏というお名前だそうです。
大仏様と同じ盧舎那仏様。
この名古屋で拝見した仏様。二つの頭を持つ、無限の宇宙の果ての果てまで照らし出す光、つまり仏の慈悲の光が集約された仏様です。慈悲とは、仏様の愛です。
拝観した初日に此処から宇宙と対話すると水墨でのウォールドローイング作品に記してあったのを思い出します。
なぜ、この新しい仏様が、ピカピカに感じたのかも、解りました。双頭盧舎那仏だったからです。

ところで、蓮の上にたち二つの頭(顔)があり、ふた組の手(はなを持つひと組の手と、鉢に稚児を持つひと組の手。)がある訳ですが、稚児に向けられた頭(顔)には、金の眼があります。
これはどういうことでしょうか。

インド原産の蓮。蓮は、はすとも、はちすとも言います。これは、実の入った花床(花中央の黄色部分)に、たくさんの穴があいていて蜂巣(はちす)に似ているからのようです。
蓮は漢名からで、種子が連なってつくことからといわれます。
おそらく、子孫繁栄のイメージがあって、アジアの多くの国の国花でもあります。

山下和也さんの仏画「双頭盧舎那仏」様、存在する稚児と向き合ってはじめて、仏様の慈悲の眼である金の眼、つまり実際の愛の眼を開かれたのではないでしょうか。

仏教では西方浄土の極楽は神聖な蓮の池、と信じられているため、寺の境内にハス池を 造るようになったようです。
多くの仏典に、蓮華の名で登場し、仏像の台座にもその形がよく使われます。葉は蝋状になっているため水をはじきます。

児童雑誌「赤い鳥」の芥川龍之介の「蜘蛛の糸」にも、蓮が出てきます。
そして、民藝の、棟方志功の作品にも蓮があります。

古代エジプトで神聖視されたのは蓮ではなく睡蓮だったようです。


f0203477_1129799.jpg 昨日は、数寄和大津ギャラリー定休日でした。
久しぶりにつけたテレビから、昭和と平成の歌謡曲がいっぱい流れていました。
昭和の一位の曲は、イルカの「なごり雪」。♪…去年よりずっときれいになった…のですからもちろん、一位です♪♪
そして、平成の一位の曲は、SMAPの「世界に一つだけの花」。♪…特別な Only one…が、ナンバー1ではない一位です♪♪



さて、あなたのすきな花は、なんですか?
去年のあなたと今年のあなた、どちらのあなたが好きですか?
また、それは、どうしてでしょうか?

(歩こう、歩こう、アイラブユーの心を持って♪ …つづく… )

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by 555sukiwa | 2009-10-21 16:47 | すきわ日和 | Comments(0)

そして、聴こえたアイラブユー♪その3

二つの顔。なぜ?
巨匠ピカソのことば「私は対象を見えるようにではなく、私が見たままに描くのだ。」
山下和也さんに聞いたことば「自分のみたいものを描く。」

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数寄和大津ギャラリー休廊の火曜日。

問いかけと、応答を探しに、ふたたび、名古屋の地を踏んだのでありました。

鏡。
エンデの「鏡のなかの鏡」
ひとつずつ、独立しながら、不思議に関連した話の詰まった本。
エンデのカメ、エンデの龍。
先を見れる古代からの生き物である、カメを愛したエンデ。
雨乞いに応える、幸せの龍…。

山下和也さんの展覧会のタイトル「mirror image」
この展覧会へ寄せる詩を作ってブログ記事にしたのは、9月12日の事でした。

問いかけに対する応答が、あるのだろうか応答。
名古屋ギャラリー名芳洞blancの一室に、
「普賢延命菩薩」様(仏画)と「普賢新生菩薩」様(仏画)が並ぶ。
その向かいに二つの顔をもつ仏様の画。
この仏様、顔は二人分、手も二人分である。
胴体と脚は、一人分である。
顔に対しての手。胴体に対しての足。
顔には、頭がある。胴体には、心がある。
と、考えたらどうだろうか。
一人分の手には、花がある。
一人分の手には、お椀に小さな仏様。
どうも、一つの顔と小さな仏様は、母と子にも見える。
誕生の図にみえる。

なぜ、二つの顔が必要なのか?
生きている一人のひとは、向き合う人により、いくつかの様々な顔を持つ。
これは、鏡の作用で、母の私の感じ方・捉え方ということか?

山下和也さんの今展「mirror image」では、展覧会中に描かれている山水画が中央にある。
どこに、鏡の作用があるのか。
塔が水に映っていた…。

…ながく見ていると、紛れもなく、一筆一筆に向き合っていたであろう山下さんを感じ取れた。
山下和也さんの襖絵(水墨画)の蓮をながくみていた頃が、懐かしい。
あれから、作家は、30歳を過ぎたのである。新生菩薩様の制作を経た。

今展の新しい仏様の胴体と脚は、一人分である。
一人の人は、多くのことをできるのである。
二足歩行を始めた人は、頭(知恵)手によって、多くの働きをするのである。
けれど、このわたくしの心は、一つでありたい。
歩くべき方向は、その人の進むべき道である。
蓮の上に仏様の姿。
朝焼けのような、夕焼けのような、仏様の衣がまぶしい。

訪れた13日は、連休明けで、美術館などは、お休み。
ギャラリー名芳洞blancの方と、そして白土舎の方と、お話しをした。
(温かく力強い話ぶりに、多く頷きました。有難うございました。)
美術の世界を取り巻く人は、実にたくさん居る。
作家、評論家、美術館の人、新聞や雑誌の美術担当の人…多くのモノやコトがそれぞれ動きながら世界は回っている。
人々が、それぞれの自分の仕事と向き合いながら、この世界の、この瞬時がある。

歩こう、歩こう♪
いくつかの顔をもちながら、アイラブユーの心をもちながら♪
歩こう、歩こう♪ (つづく)


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山下和也展「mirror image」
9.29(火)~10.18(日)
ギャラリー名芳洞blanc

山下和也さんのブログ「よもやま解体新書」
http://blog.goo.ne.jp/kazuyajack/

ぴあ中部版10月22日号に記事がありました♪
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by 555sukiwa | 2009-10-14 15:52 | すきわ日和 | Comments(1)

そして、聴こえたアイラブユー♪その2

アサヒビール大山崎山荘美術館へ、大野麻里さんと。
京都たくたくで、パスカルズのライブ。
♪もうすぐさ♪…ムーンリバー♪
それから、ピッグノーズのマスターと再会した!!




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大野麻里さんの鳥展その2は、11月27日から12月10日。岡山は倉敷の蟲文庫にて。JR倉敷駅南口より徒歩20分♪画像は、大野麻里さんの鳥作品と、鳥DM♪

麻里さんが、音楽好きの私に、「今度、パスカルズのライブご一緒しませんか?」と誘ってくれた。

今、私は、ハワイ語で太陽の意味を持つ「la」展のDM配りのお仕事中。
夕方なら、お誘いライブに行ける!麻里さん、行きましょう♪
二人でアサヒビール大山崎山荘美術館にも、行く。
仏像や、大津絵が並んでいた。
掛物のデザイン。
大山崎駅で、夕焼けをみた。
ライブ、間に合いますように…

ギリギリに駆け込んだ、京都たくたく。
(えっ!!久場さん…!)
「2年前から、ピッグノーズ、再開したよ。おいでよ。浅川マキのライブも再開した。…この間、浅川マキのライブ終わったところ。浅川マキ、おいでよ」
「私も人生いろいろあって♪」
「そりゃ、人生さ、いろいろあるよ」
「このDM、たのんでいい?…今度、行くね♪」

ライブが、始まった。
ぱすかるずの音楽、なんだか、愉しい。

アンコール曲は、大好きな…ムーンリバーのカバー。
♪もうすぐさ♪

楽しかったライブの帰り。麻里さんの問いかけ、浅川マキって??
「雪が降る。あなたは、来ない。雪がふる…。」
「わたし、すきです!!」
「(笑い)今度、ピッグノーズに飲みに、行こうよ♪」
「行きましょう♪」

この世に、音楽や、お酒があって、そして、何より心通わす人がいて、良かった、良かったの月夜♪
お月さま、人間って……ちと、酔った~~
…ことばは、そう、言葉は、真顔で、言おうっ♪ことばに、拘るのなら。(つづく)
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by 555sukiwa | 2009-10-14 15:47 | すきわ日和 | Comments(1)

そして、聴こえたアイラブユー♪  その1

「ウィリアム・ケントリッジ―歩きながら歴史を考える
そしてドローイングは動き始めた…」
京都国立近代美術館 10月18日迄
「民藝と仏教美術―柳宗悦のこころうた―」
アサヒビール大山崎山荘美術館 10月25日迄
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「愛ある眼 谷川徹三著、谷川俊太郎 詩・編」この夏、読んだ。この中に、このような一文があった。
…仏像が肉体的に生活の中に入り込んでいる。これは人間三十をこえなければ、本当にはわからない感情であることを、その後私は知ったのであるが、しかしそれによって私は、美の秘密というものに大きく眼を開かれたのである。…

今年の夏は、伝三Fさんの、マイムを観に、京都国立近代美術館へ、出向いた日があった。その時に、ウィリアム・ケントリッジの展覧会のチラシを手にした。
光と影。
マイム、演劇、影絵、映画、そして、ホール、美術館、ギャラリー。光と影を意識したものは、実に多い。
光と闇。音と闇。光と音。
多くの人が、色んな入口から、考えること。
朝の光。夕日。夏の太陽。春の朧月。
音楽からの、文学からの、美術からの、また、それぞれの組み合わせからの、問いかけと応答。


…人は、観るということで、思考する傾向が強く、また多くある。
音による影響。音に対する反応。
(音の進化した言葉に対する反応は、どうなんだろう?)

…実に多くの音が、氾濫しながら、世界は回っている。
それぞれの場で、別々の音とありながら。
また、一つの音を意識しながら、それぞれの動きをもちながら…。

ウィリアム・ケントリッジの展覧会では、その世界を、改めて感じさせられる。多くの映像。問いかけ、そして応答。

鏡が、あった。左右の壁に裏表になった絵があった。
左の壁と、右の壁が、2枚の鏡によって、立体に見える。

鏡が、あった。左右の壁に裏表になった絵があった。
そこに、文字があった。
2枚の鏡によって、読みとれた文字。

平面の中にある、立体。立体の中にある平面。
問いかけと、そして…そして…

ウィリアム・ケントリッジの展覧会は、凄いと思う。
時間が許せば、2日間は、観ていたい。

この展示へ行くまでに、1Fでは、「プレイルーム。2009」。
京都国立近代美術館の大きな窓が、なんだか、きらきらとしている。大きな窓と、光。あいうえおの積木や、回転する椅子や、心を奪われた。

そして、ウィリアム・ケントリッジ展の出口では、コレクション・ギャラリー。日本画「モノクロームの世界」墨による作品が並ぶ。

凄い空間演出だった。

世界では、多くのものが、それぞれ個体として、そして、共鳴しあいながら、動いている。
(つづく)
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by 555sukiwa | 2009-10-14 15:44 | すきわ日和 | Comments(0)

天女と猫は紙一重!?間もなく、三浦幸子「猫の時間」展です!

猫のおはなしは、実にたくさんあります。
宮澤賢治の「注文の多い料理店」「どんぐりと山猫」
夏目漱石の「吾輩は猫である」、
佐野洋子さんの「100万回生きたねこ」など、
どのおはなしも不思議な魅力がいっぱいあります。
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(画像から…大津の秋の風景)

トランクいっぱいに童話の原稿を収めていた宮澤賢治。
生前刊行した童話集には、「注文の多い料理店」「どんぐりと山猫」「狼森と笊森、盗森」「烏の北斗七星」「月夜のでんしんばしら」「鹿(しし)踊りのはじまり」などの九編が収まっていたようです。
古風な童話としての形式と地方色とを以(もっ)て類集した(自筆広告文)―とのこと。

三浦幸子先生は、絵本「注文の多い料理店」の挿絵も描かれたことが、おありです。たくさんの猫を描かれています。
…なんだが、猫と描という字(字面)が同じに見えてきました!
猫。この不思議な生き物は、女性にも、喩えられます。
「猫の時間」展のDMの作、タイトルは、「天女」です。不思議に思う方は、DMをよく観てくださいね。

猫の事ばかり考えていたせいか、ふと、佐野洋子さんの絵本の「100万回生きたねこ」の主人公の愛する白い猫を思い出しました。
たいへん有名な絵本ですから、ご存じの方も多いことと思いますので、感想文?のような…少し、あらすじのような…。
どんなに立派な飼い主にも、どんなにチヤホヤするメス猫たちにも、心動かなかった主人公の100万回生きたねこ。
チヤホヤしない一匹の白い雌猫と出会います。
家族を持つ喜びを、主人公の100万回生きたねこは、知ります。
100万回生きたねこ(主人公)は、愛する白い猫の存在がなくなり、はじめて悲しみを知ります。そして、はじめて泣きます。
100万回も生きたねこは、死にますが、2度と生まれ変わりませんでした。
100万回も生き、100万回も死んだ猫って、それだけでも、たいへん凄いのですが、主人公の猫が愛した白い雌猫に凄く品格があり、だからこそ、100万回も生きた猫が愛したように思います。

(絵本を観ると、絵の力を感じます。皆さん、色んな絵本を観てみましょう。
勿論、読んでもくださいね!味わってくださいね。)
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(画像から…
貰った本たちと
数寄和大津ギャラリーの招き猫。
大野麻里さんの次回展「鳥展パート2」のDMが顔を出しつつ。
…「秋深き隣は何をする人ぞ」松尾芭蕉の句を味わってます! )



何故かしら、猫って女性的です…。
紳士の皆さまは、もうお気づきでしょう。
天女と猫は紙一重!?かも知れません。
ぜひ、数寄和大津ギャラリーの三浦幸子「猫の時間」展で、
ご確認を(・・)/
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by 555sukiwa | 2009-09-16 18:01 | すきわ日和 | Comments(0)


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