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「五月雨に隠れぬものや瀬田の橋 芭蕉」
瀬田の唐橋を渡った現代日本画家は、たくさんおられます♪ 斉藤典彦先生、森山知己先生、そして今展の三浦幸子先生と、数寄和大津ギャラリーへは、瀬田の唐橋を渡ってきてくださいます。 先日、フリーアナウンサーの久保直子さんが、パントマイミストの伝三Fさんと来て下さいました。 やはり、瀬田の唐橋を渡ってきて下さいました。 久保直子さんのブログにその時の様子が、丁寧に描かれておりますので、どうぞ、ご覧ください。 パントマイミストの伝三Fさん。私のリクエストで、「即興幸せの風船マイム」をして下さいました。 伝三Fさんのマイム「ゴー ホーム」を思い浮かべたりもしました。 …が時間がたつにつれて、その時の情景の輪郭がハッキリとしてきました。…一度、風船を渡された私の手から風船が離れ、伝三Fさんが風船に手を伸ばし取り、私にふたたび渡されます。…思い出す中で、すごく大切なものを、手に持たされたような気持ちになりました。 夢。 大切なたいせつな夢。 幸せの風船は、大切な夢です。 子どもが、大人から、初めてきかされる、「夢」という言葉の響き通りの「夢」です。眠ってみる夢ではなく、叶うために努力する夢です。 芭蕉が旅人であるように、斉藤典彦先生が旅人であるように、それぞれの旅人が、その人自身であり旅人であるように… 私もまた、目的地である「夢」へと向かう旅人です。 今展の三浦幸子先生は、宮澤賢治の「注文の多い料理店」の挿絵を描かれました。その御縁で、数日前に、ほんとうに久しぶりに、「注文の多い料理店」の序文を読みました。 「わたしたちは、氷砂糖をほしいくらゐもたないでも、きれいにすきとほつた風をたべ、桃いろのうつくしい朝の日光をのむことができます。 またわたくしは、はたけや森の中で、ひどいぼろぼろのきものが、いちばんすばらしいびろうどや羅紗(らしや)や、宝石いりのきものに、かはつてゐるのをたびたび見ました。 わたくしは、さういふきれいなたべものやきものをすきです。 これらのわたくしのおはなしは、みんな林や野はらや鉄道線路やらで、虹(にじ)や月あかりからもらつてきたのです。 ほんたうに、かしはばやしの青い夕方を、ひとりで通りかかつたり、十一月の山の風のなかに、ふるへながら立つたりしますと、もうどうしてもこんな気がしてしかたないのです。ほんたうにもう、どうしてもこんなことがあるやうでしかたないといふことを、わたくしはそのとほり書いたまでです。 ですから、これらのなかには、あなたのためになるところもあるでせうし、ただそれつきりのところもあるでせうが、わたくしには、そのみわけがよくつきません。なんのことだか、わけのわからないところもあるでせうが、そんなところは、わたくしにもまた、わけがわからないのです。 けれども、わたくしは、これらのちいさなものがたりの幾きれかが、おしまひ、あなたのすきとほつたほんたうのたべものになることを、どんなにねがふかわかりません。」 ―注文の多い料理店 序文 宮澤賢治からでした。 私は、子どものとき、この序文を読み、よくわからないところもあったけれども、感動したのです。 宮澤賢治生誕100年の折りも、やはり、この序文に感動しました。 …京都みなみ会館での映画会。 そのようなことを、三浦幸子「猫の時間」展を通して、また伝三Fさんの即興のマイムを通して、思い、夢をおもい、なんだか幸せな心持ちになりました。 こころのこもった序文。 ことば。ものがたり。 ブログすきわ草子のブログへの序文を変えました。 「近江八景のひとつ、勢多(瀬田)の唐橋のほど近くにある数寄和大津の日々の物語をつづります。」 芭蕉様の句碑の多い近江。芭蕉様の愛した近江。石山駅では、芭蕉様の像が、雨の日も、風の日も、立っておられます。 皆さま、数寄和大津へは、勢多(瀬田)の唐橋を渡ってきてくださいませ。 ☆直子姫のトキメキ御殿☆ 「久保直子です☆彡 声のしごと やってます♪」 http://bokunaoko.cocolog-nifty.com/naokohime/
by 555sukiwa
| 2009-09-27 13:50
| ふるさと
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