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すきわ草子


「急がば回れ」勢多の唐橋に程近い数寄和大津の物語をつづります。
by 555sukiwa
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ほとけさま。會津八一のうたと書と。(そして、聴こえたアイラブユー♪その17)

奈良県立美術館では、「平城遷都1300年祭特別展 會津八一のうたにのせて―奈良の古寺と仏像―」が開催中。紅葉の美しい奈良の町並みを歩きながら、そっと、ほとけさまと呟いてみます。
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たくさんのお寺がある奈良。
人の祈りや願いが、カタチとなった、ほとけさま。
ほとけさま。
生まれることは嬉しいことに感じ、なくなることは悲しいことに感じるのは、どうしてだろう?
無から生じたのなら、無にかえる。
…でも、でも、でも…それなら…さまざまな思いが生じるのが、人である。

會津八一のうたと書は、石に刻まれて歌碑として在るのだけれど、石もまた、風化する存在なのだと、やわらかくあたたかな字から、感じる。…いのちの星(地球)のかけらである石に刻むことが、たいへんと豊かなカタチのように感じる。
そのやわらかさやあたたかさゆえ、石に刻まれた字からうたがやさしく風のなかを響くように感じる。
古都のなかを、風のように、うたが流れる。
會津八一のうたと書は、八一が少年のころであった良寛さんのうたや、青年になって初めて訪れた古都奈良の、祈りや願いと重なり合いながら、生まれたようにおもう。
…何かが生まれるということは、そういうことなんだろう。
うたも、書も、仏像も、音楽も…そして、絵も。
身体も心も、そして精神も、つき動かされた、そのような物事の中で、感動をよぶ(響きを伝えるといった方が良いかも知れない)何かが誕生するのだとおもう。
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風のなかで
葉の色づいた木と あうと
紅葉だ
とおもう

桜の字には きがあるのに
紅葉には きがない

はるからあきへと
ときがたったね…
はる・なつ・あき・ふゆ―はな、あふ、ゆき、つる…
ことばあそびをしながら かぜにあう…

そう、
あきにはもみじ
そうして、
あき・ふゆ・はると
めぐるきせつに
かぜがふく
(あ)
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☆数寄和からのお知らせです。

お家に眠っている絵や書はありませんか。
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もちろん、これから、お気に入りの作品に出会うためにギャラリーへと足を運んでいただくのも、楽しいひとときだと思います。
日本の伝統を大切にし、そして現代の美しい空間づくりをお考えの皆様。
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☆そして、やはり数寄和(すきわ)からのお知らせです。
西荻在住の詩人、田中庸介さんの詩人の聲を12/22(水)に西荻の数寄和にて開催いたします。

プロジェクト「La Voix des Poe`tes 詩人の聲」
天童大人プロデュース シリーズ第583回
見ていくように、歩いていくように
出演 田中 庸介

詳細につきましては、数寄和(すきわ)ホームページにてご確認くださいますよう、どうぞ、宜しくお願い致します。
数寄和(すきわ)ホームページ
http://www.sukiwa.net/
by 555sukiwa | 2010-11-28 15:01 | かたち
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