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数寄和大津に初めて来られた方が、「瀬田の唐橋を渡ってきました」と笑顔で話してくださるときが、あります。
歴史で習う、瀬田の唐橋。 その周辺の石碑。此処は、歴史のある町です。 ![]() 明日は、いよいよ瀬田周辺の遠足日! 前日、瀬田の唐橋を渡りながら、晴れることを期待しておりました。 しかし、朝から、驚きの雨。 うわぁ~、晴れ続きだったのに… しかし、雨が小ぶりとなり、瀬田唐橋まちづくりの会主催の瀬田の歴史・史跡を探るため、現地へと出掛けました。 なんとなく嬉しくて、遠足気分です。 ![]() さて、瀬田の唐橋の擬宝珠。 よく見ると、年号が何度となく、あります。 「なぜ?」 今回も、井上優氏に教えていただきます。 前回の、瀬田の歴史を学んだおりも、この先生のワクワクとしたお話ぶりで、歴史ある町に住んでいる私たちなんだ!と、くすぐったいような、子どもの頃の誇らしげな気分を味わせて戴きました。 「イル・ポスティーノ」っていう、 詩人パブロ・ネルーダだと思われる詩人が出てくる映画を御存じですか。 この映画で、旅人である詩人が、そこに、ずっと住んでいる若者に訊くんですよね。 「この町のいいところは?」 すぐ、答えられない若者がいます。 子どもが大人になったとき、 自分の住んでいる町の良いところを、 言える大人に育ってもらいたい。 そんな願いを多くの大人は持っています。 なんだか、当たり前の願いのようで、結構、難しいことですね。 自分の住んでいる町のよいところが言える大人が、 そこを、残し伝えること。その努力をすること。 そこで何かが、子どもに伝わる可能性がある…という話だと思います。 その子なりの視点で、子どもが住んでいる町のいいところが言えるとよいですよね。大好きで、誇りに思ってほしいと、願いたいと思います。 「この町のいいところは?」 私は、これを、時々、自分の仕事への質問にします。 この仕事のいいところは? この世界のいいところは? おそらく、多くの人の自分への、自分の仕事への質問だと思います。 数寄和で働きながら、残し伝えたいモノについて、よく考えております。 残し伝えたいモノは、この世界とどう繋がっているのか、これから、どう繋がっていくのか…考えていきたいと思います。 筆で紙に字を書をかいたり、 また、すきわ草子の記事をアップしながら、何かを、伝えたいと思います。 今春、詩人でフランス文学者の吉田加南子先生が訳されたパプロ・ネルーダ著の詩集「2000年」のページを開きながら、 この映画を、まざまざと思い出しました。 ブログすきわ草子にも、記事を書きました。 よろしければ、ご覧ください。 http://sukiwaotsu.exblog.jp/15403484/ さて、町のはなしに戻りたいと思います。 ![]() ![]() ここは、瀬田の唐橋東詰です。 御地蔵様がいらっしゃいます。 石碑があります。道標。道しるべです。 初めて此処に来た人も、 此処で道に迷った人も、 こんな風に、 此処は、どこどこです。 と、記された道しるべがあったから、 旅の人は、 行く方向へと つづく道へと、 進めたのですね。 道標って、凄いですよね。 瀬田の唐橋東詰には、道って最後についているらしい、太神山(田上山)への石碑もあります。 道って、あるんだ~!と、あらためて、石碑をみました。 隠れている道っていう字を想像します♪楽しいのです。 ![]() 歴史のある瀬田の唐橋。 俵藤太のムカデ退治を御存じですか。 この、俵藤太が、瀬田の唐橋を渡ろうとした時に、大蛇がいました。 この大蛇は、龍神で、三上山にすんでいる大ムカデに、苦しめられているので、どうか、退治してほしいと藤太にたのみます。 人間のつばを嫌いな大ムカデを、つばのつけた弓矢で、やっつけたという伝説があります。 龍王宮があります。 唐橋へと、戻ろうとすると、やはり、御地蔵さま。 よくみると左目をつぶっておられる御地蔵さまです。 大ムカデは、俵藤太に左目を射抜かれたとか…。 ムムッ!!謎です。 ![]() 瀬田城の跡の近く、お地蔵様が祀られておられます。 ![]() 近江一之宮である建部大社も御参りしました。 一之宮があるということは、二ノ宮があり、三ノ宮があるようです。 二ノ宮は、日吉大社。三ノ宮は、多賀大社のようです。 建部大社は、史跡めぐりに参加されている方々にとって、 たいへん馴染み深い神社です。 それでも、あらためて、建部大社の方から、ご説明をおききでき、井上先生から、ワクワクのお話をきくと、 「この町が、やっぱり、大好き♪」と、思います。 「神様、有難うございます。」と、町との、ご縁に感謝するのであります。 石燈籠も、たくさんあります。 石燈籠には、瀬田の唐橋にも、あった、疑宝珠があります。 どちらも、ひとつづつ、少しカタチが違うので、観ていてあきません。 建部大社は、広く、そのまま道を歩いていくと、 近江国庁跡へと続きます。 石碑がいっぱいある、この町です。 ![]() 子どものころの目の高さ。 おおきくなって、大人になったら、 もっと、よく見えると思っていた… 世界。 見えるようになった世界もある。 見えてたはずなのに、忘れてしまっている世界もある。 久しぶりに歩いた坂道には、 忘れてしまっている子どもころの見えていた世界があった。 ほんの少し、下をみていると、 「あった~!!!」 「みつけた~!!」 「なんだ、これ?」 が、いっぱいだった、こどものころの、見えていた世界の、ぴかぴかのもの。 この町のいいところって、子どもの頃から、知っていた。 言葉にできる大人になったんだから、と、 自分の背中を、もう少し押してみようと、思う。 人の背中も、ほんの少し、触れてみたいと、思う。 この町に、人がいる。 この町に、人が、訪れる。 愉しみたいとおもう。(あ) ![]() ☆数寄和と数寄和大津からのお知らせです。 今年も、ステキな扇子がございます。 今年は、岩手ご出身の斎藤敏文さんの作品を扇子に仕立てました。 東北へのおもい、みんなで頑張ろうのメッセージを込めた作品は、この夏に、やさしい風をおくってくれると思います。 Toppiシリーズの売上の一割を義援金とさせていただきます。 ほかにも扇子を取りそろえております。 ぜひ、数寄和でMY扇子をみつけて、この夏を乗り切ってください。 ☆数寄和と数寄和大津からのお知らせです。 数寄和では、絹に描くという展覧会を、若手作家と共に、昨年より、はじめました。 日本の伝統的な素材の紙や絹。 表具の魅力と共に伝え残したい。と、数寄和は、考えております。 絹に描かれた作品の展覧会も三回目を迎えることが出来ました。 5月14日より、開催させていただきます。 お時間許しましたら、足をお運びください。 「山下和也展 絹に描く3」 数寄和大津 5/14(土)-5/21(土) 11:00-18:00 火休 数寄和 5/26(木)-6/2(木) 11:00-19:00 無休 ぜひ、ご覧くださいませ。 ☆「絹に描く1」の作家及川聡子さんは、宮城のかたです。 及川さんのサイト(http://www.oikawa-satoko.com/)から、 展覧会のお知らせです。 「及川茂・聡子 父娘」展 しばたの郷土館(柴田町) 2011/4/26-5/29 ☆「絹に描く2」の作家さんは、西川芳孝さんは千葉のかたです。昨年の展覧会の様子は、すきわ草子でアップしてあります♪ ☆数寄和と数寄和大津からのお知らせです。 若手作家の卵のみなさま。12月30日の記事(初春墨寿展と、シーズプログラムと、たまご。)でもお伝えいたしましたが、数寄和、数寄和大津にて、シーズプログラムを始めました。 日程など詳細につきましては、数寄和(すきわ)、数寄和大津(すきわおおつ)ホームページをご覧ください。 宜しくお願い致します。 ☆そして、やはり数寄和と数寄和大津からのお知らせです。 気になる絵や書はありませんか。 軸装や額装にして、お家に飾ってみませんか。 屏風や襖絵など、ステキな空間にづくりを、ぜひ、数寄和にお手伝いさせてください。 数寄和では、現代作家の作品が、ギャラリーの白い壁面に展示されています。お気に入りの作品と会える喜びを味わいに、どうぞ、足をお運びください。 日本の伝統を大切にし、そして現代の美しい空間づくりをお考えの皆様。 アナタのお家のステキな空間づくりのお手伝いを数寄和がします。 どうぞ、宜しくお願い致します。 ☆数寄和(すきわ)ホームページ http://www.sukiwa.net/ ![]()
by 555sukiwa
| 2011-05-11 17:12
| 近江
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