すきわ草子


「急がば回れ」勢多の唐橋に程近い数寄和大津の物語をつづります。
by 555sukiwa
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おでかけミュージアム in 数寄和大津「小倉遊亀と滋賀ゆかりの画家たち」

滋賀県立近代美術館が出来たのは、私が大人になってからの事でした。
滋賀には、それまで美術館はありませんでした。
京阪電車に乗って岡崎にある、京都市美術館へ。
それが、滋賀に美術館が出来、文化ゾーンができ、嬉しく感じていました。
数寄和大津を開廊して、滋賀県立美術館へ足を運ぶことが増えました。
もうすぐ美術館は、お休みして、そして、新しい美術館となります。
いろんな機会に、いろんな人の、美術館に対する思いをおききしました。
美術って人にとって、どんな役割なんだろう?
美術館、そして、ギャラリー、、、
どうしたら、多くのひとに、絵を観る楽しさをお伝えすることができるんだろう??
そんな日々の疑問符を吹き飛ばすような、小倉遊亀さんの言葉が、まず、数寄和大津の壁に映し出されて、
素晴らしい!と思いましたので、ご紹介しますね。
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大津生まれの小倉遊亀さんが、大津高校の前身の大津女学校で学ばれて、奈良女子大学へ。
国語の先生となられたのですが、25歳から、安田靭彦に入門されます。
けっして裕福な家庭の子女ではなかった小倉遊亀さん。
その絵には、多く、子どもが描かれていますのも、先生であった小倉遊亀さんならではなのですね。
小倉遊亀さんは、師の安田靭彦から、こう言われたそうです。
「一枚の葉っぱが手に入ったら、宇宙全体が手に入りますよ。」
女学校時代の恩師の一人、東京美術学校出身の横山常五郎が、小倉遊亀さんが
この上なく憧憬した「法隆寺金堂壁画」と同じ線を今引けるのは安田靫彦しかいない、と教えて、
遊亀さんは、安田靭彦に師事することとなったようです。
小倉遊亀さんは、名古屋へ、そしてもっと東へ。横浜で教鞭をとるようになります。
そして、43歳でご結婚。
ギャラリーの壁に映し出される作品は、滋賀県立近代美術館で、よく拝見する作品が多くあります。
どうしてかと言いますと、小倉遊亀さんは滋賀県立美術館が出来たとき、ご自身のたくさんの作品を寄贈されました。絵が描きたくて東に行かれて、東に住まわれたのにも関わらず、故郷へ、ご自身の絵を。
なんと素晴らしく、そして有り難いことでしょう。

教え子。孫。描かれた絵のなかの子どもを見ながら、小倉遊亀さんの愛情を感じずにはいられません。
観音菩薩さまも、花々も、小倉遊亀さんの眼を通し、心を通し、絵筆を通し、息吹きを与えられて、絵のなかに存在しています。

小倉遊亀さんが、大津に美術館が必要だとおっしゃたこと。
女性であったこと。
国語の先生だったこと。
105歳まで絵筆を持ち続けられたこと。
そして、母校、大津高校の緞帳に、小倉遊亀さんの絵があったこと。
いっぱい、いっぱい元気をいただける、生きざまです!

滋賀は広くて、数寄和大津ができて、一年してから、
湖北のひとが、開廊時に載せて頂いた新聞の記事を手に持って訪れてくださいました。
「滋賀にギャラリーができた。一度、ぜひ、来たかった。」
美術は、いま、このカラダに栄養を運ぶ食べ物とは違いますが、けれども、美術は、人に愛を運ぶように思います。
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その後は、滋賀ゆかりの画家たちで、山元春挙と岸竹堂についてのお話がありました。
それぞれ、キーワードを設けて、お話いただき、初めて聞く人にも理解しやすかったように思います。
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竹堂は虎をいっぱい描いていて、春挙は雪と松をいっぱい描いていて、絵を描くひとは、何度も、なんども、そのものに近づこうとします。描こうとするもの。描きたいもの。
大津に美術館が出来て、そして、そのほんの近くに数寄和大津を開廊して11年。
数寄和の歴史は、これからです!
小倉遊亀さん、ありがとうございます!!
滋賀県立近代美術館の学芸のおふたりにも、感謝です。素晴らしいお話を有難うございました。
それから、差し入れをしてくださった、常連のかた。
この間の建部大社の筆あそぶの様子の写真をくださった常連のかた。
いつも、ほんとうに、有難うございます!
お運びいただきました方々、いっしょに時間を過ごせて有難うございました。
気にしていてくださった方々、ブログでは、2時間のお話を書ききれませんが、
なんとなく、ちょっとだけ、あたたかな気持ちや、頑張ろうの気持ちになっていただけたらな。と思います。
アンケートには、こんな一文がありました。
「美術の愛好家のひとびとに。もっと美術の素晴らしさを広げていってください。」
まったくもって、その通りだとおもう、おでかけミュージアム後でした。
小倉遊亀さんについて、わたし、どれだけ知っていただろう。お恥ずかしい限りです。
滋賀・大津に生まれてよかったです♪そして、滋賀大津の数寄和で働くわたし!がんばります!

滋賀県立近代美術館のホームページのお知らせをしておきます!
ぜひ、小倉遊亀さんや滋賀ゆかりの画家さんの絵をご覧くださいませ。(3月中に、ぜひ!)
http://www.shiga-kinbi.jp/
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朝日聡子展 『光束』
数寄和 2017/1/28(土) – 2/10(金) 11:00 – 19:00
数寄和大津 2017/3/2 (木) – 3/12(日) 12:00 – 18:00 火休

公募展「ギャラリーへ行こう 2014」で数寄和賞を受賞した朝日聡子による個展を開催いたします。

作家の卵が創作活動を続けていくには、ギャラリーが価値の定まっていない作品に発表の機会を作ること、
そして多くの人が自分の目で見て気に入った作品を購入すること、双方が必要だと考えています。
弊社では2010年から毎年夏に公募展 「ギャラリーへ行こう」 を開催しています。
若い人たちの意欲作が集まり、入選作を楽しむお客様に加え美術関係者のご来場も増えています。
同展では優秀な作品の出品者に、当ギャラリーでの個展開催を賞として贈っています。
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数寄和大津のあさだは、メンテナンスのため、数日お休みいたします。
何かございましたら、お気軽に数寄和本社へご連絡ください。(03-3390-1155)
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by 555sukiwa | 2017-02-20 15:04 | 近江 | Comments(0)
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